Facebook広告に8億!政治家のネット戦略

2019年01月17日 14:00

こんにちは、都議会議員の鈴木邦和です。昨年末にFacebookが政治家の広告について公表した驚くべきレポートによると、トランプ米大統領はこの8ヶ月間で合計8.8億円の広告費をFacebookに費やしました。以下にそのレポートの広告費ランキングを一部引用します。

米大統領なら億単位の広告費もまだ納得できるものの、民主党の期待の若手ベト・オルーク元下院議員も同じく8.8億円を投じています。アメリカにおいてFacebook広告はすでに重要な政治活動の一つとなっています。

特に、アメリカの選挙では、共和党、民主党それぞれの陣営が、有権者1億8000万人分の個人情報データベースを有しています。有権者1人当たり最大で500項目の情報から成るデータを分析して、それぞれの有権者に合わせた政治広告を作り、1人1人のFacebookに流します。細かいターゲティングが可能なFacebookは、マーケティングが進んでいるアメリカの選挙と極めて相性が良いのでしょう。

日本のFacebook広告による政治活動

日本での活用はまだ限定的ですが、私が友人の政治家からネット戦略について相談を頂く際には、まずはFacebook広告をオススメしています。やはり自分の選挙区内の有権者に直接広告できるのが強みで、Twitter、ブログ、LINEなど他のツールにはないメリットです。

私の場合は、毎月1万円費やして選挙区の武蔵野市内の約5千人にリーチしています。概ねFacebook上で1人リーチするのに平均2円といったところです。アメリカのように多額の費用を掛けることは出来ませんが、ポスティングでもリーチが難しい若い世代を主なターゲットにして広告を出しています。

広告の内容によって反応する層は大きく変わります。例えば、昨年秋に吉祥寺のチャレンジショップの出店者を募集する広告を出した際には、いつもよりも30代-50代女性からかなり多くの反応がありました。こういうデータを蓄積していくと、より効果的な広告運用ができそうです。

政治家ブログの目標と効果

政治家のネット戦略において、最近改めてポテンシャルを感じているもう一つのツールはブログです。そして、政治家がブログを書く場合には、ネットメディアに転載して頂くことがとても重要です。特にアゴラブロゴスハフポストなどのネットメディアは、オリジナルブログで広告費を稼ぐ必要のない政治家にとって、デメリットが見当たらない最良の媒体です。

私の場合は1つの記事につき、個人サイトで平均900PV、ブロゴスで平均2800PV、アゴラは未集計ですが、3つ合計すると平均5000PVを超えるくらいになります。そして、転載された記事が一定数に読まれると、GoogleやYahooのニュース検索に各新聞社の記事と並んで表示されるようになります。特にアゴラはYahooトピックス、ブロゴスはlivedoorニュースに載ると一気に10万PVも見えてきます。

Facebookロゴ:編集部

政治家のブログを各メディアに転載して頂く上で大事になるのは、活動報告よりも政策や論考を書くことです。日本の政治家のネット発信は99%が活動報告ですが、それだと基本的に本人の支援者の方々にしか興味を持って頂けません。活動報告だけならばブログの必要はなく、Facebook広告に注力する方がコストパフォーマンスは遥かに高いと思います。

実は、先日ある政策をブログに書いたところ、同僚議員たちが読んで下さり、議会内のコンセンサス形成がスピーディに進むことがありました。また、ブログの内容に興味を持って下さった都庁記者クラブの方々から連絡を頂いて、新聞社が報道して下さることもありました。

政治家にとってのブログは、その目的や読者をもう少し幅広く捉えると、もっともっと多くの可能性を秘めたツールなのかも知れません。私も試行錯誤しながら書き続けたいと思います。


編集部より:この記事は東京都議会議員、鈴木邦和氏(武蔵野市選出、都民ファーストの会)のブログ2019年1月17日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は鈴木氏のブログをご覧ください。

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鈴木 邦和
都議会議員(都民ファーストの会、武蔵野市)

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