10年後の自分は、これからの10年に後悔していないか?

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丸の内朝大学マネーコミュニケーションクラスの懇親会がありました。春学期のクラスのメンバーが集まる機会はこれが最後になります。

毎回集まっている50名の受講者の方に繰り返し伝えているのは、お金の知識だけではありません。お金を通じて自分の人生をどのようにデザインし、それに向けてアクションを起こしていくかの実践的な方法です。

丸の内朝大学にやってくる受講生の多くは、真面目で勉強熱心です。大手企業に勤務している人も多く、会社に行く前にわざわざ早起きして勉強しようという意識の高い人たちが集まってきています。いわゆる「お勉強のできる人」が多いのです。

そのような人がやりがちなのが、失敗を恐れ、現状に何となく満足して、そこで足を止めてしまうことです。「リスクを取らないリスク」に陥ってしまっているのです。

それなりの会社でそれなりの収入を得て、それなりに充実した人生だと思って、現状を変えたいというモチベーションがなかなか高まらない。そして、リスクを取ることによって失ってしまうかもしれない現状を捨てきれない。

しかし、もしゼロベースで考えて、自分がどんな人生をおくれたら幸せかを考えてみると、それは現状の延長線上に無いことが多いのです。今の自分にとらわれて、自分はこんなものだという「リミット」を無意識に設定してしまうと、そこから飛び出すことはできません。

お金との付き合い方を変えることが、そんなリミットを外し、人生を劇的に変えるきっかけになる可能性は高いのです。実際、過去の受講生から、お金との付き合い方を通じて人生を変える。そんな人たちがたくさん生まれてきています。

資産運用の基本は本を読めばそんなに難しいことではありません。金融資産の運用であれば、低コストのインデックスファンドを組み合わせて積立投資をやれば、恐らくほとんどの投資家よりも優れた運用成果を得ることができます。大切なのは、自分を変えるきっかけとしてそれをやるかやらないかです。

今回受講したメンバーと、もし10年後に同窓会をやったら、これからの10年の過ごし方で大きな違いが生まれていると思います。10年後に後悔しないように、今すぐアクションを起こして欲しい。そう願っています。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2016年5月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。