中国・北京の天安門前で10月28日、小型四輪駆動車が「長安街」の歩道から広場前にある橋へ突っ込み、炎上した車内で3人が死亡、近くにいた中国人ら2人も巻き添えで死亡する、という事件がありました。これを北京で報じたNHKのニュース番組の画面が暗転し中断。中国当局による報道管制として話題になっています。今回の「テロ」事件については、新疆ウイグル自治区の中国に対する抵抗運動が背景にあるのでは、と言われている。香港メディアによれば、車の中で焼死した3人のうち2人が同自治区出身者だったそうです。
新疆ウイグル自治区は、中国の西の端にあります。スウェーデンの探検家、スヴェン・ヘディンがタクラマカン砂漠を探査して楼蘭の遺跡を発見した「西域」を含む地域です。「さまよえる湖」として知られるロプノールもあり、古来からシルクロードの経由地でした。文化的宗教的にはイスラムであり、清に支配されていたころから反漢族の精神的な風土がある。しかし、辛亥革命以後も中国の版図に組み入れられ、自治区としての実態も有名無実化されて漢族の大量移植が進められています。それにともないウイグル族と漢族の経済格差が広がり、2009年には死者800人とも言われる大規模な騒乱事件が起きました。
中国国内では、新疆ウイグル自治区と同様、チベット自治区でも反中国運動や現地民族と漢族との軋轢が起きています。中国に少数民族は多い。漢族は人口の92%を占めると言われているんだが、ウイグル族やチベット族以外に、自治区を持つものだけでも、内モンゴル自治区、広西チワン族自治区、寧夏回族自治区があり、内モンゴルでは大規模な政治的粛清や独立運動も起きています。中国政府の自治区政策は、圧倒的多数の漢族による「民族浄化」が特徴。漢族の入植などで人口比を逆転させ、自治区内での少数民族をさらに少数派にします。
こうして域内で婚姻などが行われて民族の血が交われば、より「漢族化」が進み、自治区も中国内へ取り込める、というわけ。気の長い話なんだが、共産党に限らず、中国の伝統的な統治方法です。ようするに中国内の少数民族は、マジョリティである漢族にジリジリと圧迫され、固有の言語や風俗習慣などの文化でも「漢族化」され、大魚に飲み込まれる小魚さながら消滅していくのではないか、という焦燥感にとらわれている。そうした中国の圧倒的な力に屈せず、数千年の歴史を生きのびてきた少数民族なんだが、ご多分に漏れず、近代化が進み、情報が広まり、経済的な誘惑が強まれば、寄らば大樹の陰、長いものには巻かれろ式に考える人も増えていくでしょう。民族の固有文化を守りたい人にとっては、さらに危機感を煽られる、というわけ。しかしグローバル化が進めば、大なり小なり同じようなことが世界中のアチコチで起きるでしょう。
ブログ「夏炉冬扇の記」
「人権弾圧」こそ中国が生き残る唯一の“道”
日本で有給休暇取得が進まない、たったひとつの理由
三つ数えろ
落ちを読めば、まあそういうことなのかもしれません。しかし、これって企業側からの任意回答ですよね。しかも常用労働者数が30人以上の民間企業が対象。日本では、製造業では従業員20人以下、サービス業では5人以下の小規模企業が、企業数、従業員数ともに9割近くになります。このデータって、大企業のものなんじゃないのか。小規模企業は調査に回答する余裕さえないでしょう。そもそも日本の就労データなどは大企業や規模の大きな中小企業から得ているものが多い。そうした労働環境で働く人たちのことは、データにも載らないのかもしれません。
Googleが気球を使ってどこでもWi-Fiによるネット接続を可能にする「Loon」の受信アンテナ公開、壮大な計画の一端が明らかに
Gigazine
都会ではちょっと歩けばWi-Fiエリアが見つかるようになりました。しかし、またちょっと移動すると、再度つなぎ直さなきゃなりません。シームレスでつなぎっ放しにならないもんか、というニーズに応えれば、それが大きなビジネスになります。Googleには、成層圏に「ルーン」という名前の気球を打ち上げ、そこをWi-Fiの中継点にする、という計画があるようです。これでたとえ人跡未踏の地や南極にいても、インターネットにつなぐことができる。通信の技術革新には、まだまだ開拓可能な荒野が広がっているようです。
ソフトウェアエンジニアにもっとも高い給料を払っている企業はどこ? 米Glassdoorのレポートによると、Juniper、LinkedIn、Yahoo!がトップ3
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この「Juniper」って会社は、米国で通信キャリア向けルーターやファイアーウォールなんかを開発製造してるところみたいです。従業員数が1万人弱くらい。売上高が4500億円程度らしい。日本法人もあります。Juniperの平均給与がで約1600万円。2位のLinkedInが約1360万円、Yahoo!は約1300万円だそうで、平均ですからけっこうな高給ですな。うらやましい。しかし、米国版ブラック企業といわれるウォルマートもけっこう高い給料を払ってるようです。
希望と絶望を止揚する第三原理としての愛~『まどかマギカ叛逆の物語』感想
かぐらかのん
この映画、転校生の魔法少女「暁美ほむら」の名前がネット上で話題になってるんだが、「暁美」が「悪魔」になる、というものです。このブログでは、その「ほむら」の行動について書いている。「ほむら」を漢字で書くと「焔」となります。地獄の火炎、とでもいうような意味でしょうか。しかし、こんな難しい言葉を使うのが最近のアニメの流行なのか。浅いのか深いのか、オッサンにはよくわかりません。
アゴラ編集部:石田 雅彦