日本人が知らない資産運用の「不都合な真実」 --- 内藤 忍

2015年12月18日 12:30

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各分野の専門家が取捨選択した情報を一覧できるキュレーションサイト、NewsPicksで「アセットアロケーション超入門」というコラムが連載されています。

これは、今年最も売れた資産運用本である「初めての人のための資産運用ガイド」のエッセンスを編集部にまとめてもらったものです。資産運用に関する最も基本的なことを、とてもわかりやすい言葉で説明しています。

資産運用の方法には色々なやり方がありますが、少なくともこれから始めようという「初心者」の方には、私が書いているような「インデックスファンドを使った積立による長期分散投資」をお薦めします。

インデックスというのは、日本株なら日経平均、米国株ならニューヨークダウというように、それぞれのマーケットで算出される市場の平均値のことです。インデックスに連動して、平均的な収益を狙う投資信託をインデックスファンドと呼んでいます。ネット証券にはこのインデックスファンドが豊富に取り揃えられていて、誰でも1万円から様々なインデックスファンドを組み合わせて投資ができます。

「投資=株式投資」と思っている人が日本人には未だに多いのですが、株式の銘柄選択をしても、個人投資家の8割はインデックスに運用成績では劣っています。一生懸命情報収集して、売買のタイミングや銘柄選択を行うよりも、最初からインデックス運用に徹した方が、資産は増える可能性が高いということです。

インデックス運用の反対はアクティブ運用です。ファンドマネージャーが銘柄を選んでインデックスより高いリターンを目指すものです。しかし、プロが銘柄選択しても、その半分以上はやはりインデックスには勝てません。しかもインデックス運用のファンドは、アクティブ運用のファンドよりも運用コストが低くなる傾向があります。このコストの差も長期的にはインデックスファンドに有利に働きます。

日本人がこのような資産運用の基本を知らないのは、学校でお金のことを教えないのも理由の1つですが、何より低コストインデックス運用が良いというのが、金融メディアや金融機関にとって「不都合な真実」だからです。

銘柄選択や投資タイミングを考えることにあまり意味が無いということになれば、経済新聞やマネー誌を読む必要性は薄れます。米国が利上げをしてから相場がどうなるかを考えるより、淡々とインデックスファンドを買う方が投資の成果を高めるというのはメディアにとっては都合が悪いのです。

また、アクティブファンドやラップ口座で手数料収入を稼ぎたい金融機関からすれば、低コストインデックスファンドというのは、収益性を低下させる不都合な商品です。だから、店舗を構え人件費の高い対面型の金融機関では、低コストインデックスファンドの取扱いはほとんどありません。

資産運用は短期で成果を狙うものではなく、10年単位で資産形成を行っていく気の長い作業です。そのための最適な方法には、残念ながら新聞や雑誌を読んだり、銀行や証券会社の窓口で相談していては、いつまで経っても辿り着くことができないのです。

記事を読んで、資産運用のやり方を根本的に変えたいと思った人は、是非書籍も読んでみてください。

<参考図書>



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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2015年12月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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