安倍総理も日大も、もうダメでしょう

首相官邸サイトより:編集部

視聴者の私たちをウンザリさせる、という意味で、昨日の日大の広報と安倍総理や麻生財務大臣には共通点がある。

日大の広報を擁護する人はいないようだから、これ以上言及しないが、昨日の記者会見は酷かった。
日大のアメフト部を解体せよ、という声が、段々、日大を解体せよ、に聞こえてくる。

稚拙な広報は、意図に反して周囲に悪印象を残し、所属する組織に致命的なダメージを与える、という典型的な事例になりそうである。どこまでこの問題が大きくなるのか分からないが、日大アメフト部や日大から当分目を離せなくなったのは確かである。

目が離せないのは、安倍総理や麻生財務大臣も然り。
端的に言って、もうダメでしょう。

安倍総理の昨年の稚拙な国会答弁が財務省の理財局の有能で真面目な担当者たちの判断を誤らせた、ということがほぼ明らかになった。

「私や私の妻が万一関与していた、ということになったら、私は総理大臣も国会議員も辞めます。」という趣旨の安倍総理の国会答弁は如何にも潔くてカッコイイが、これがいけなかった。

総理夫人の安倍昭恵さんは、深く深く森友学園の小学校建設に関わっていた。
ご本人はまったくの善意でやっておられたことは明らかなのだが、矩を超えてしまっていた。
森友学園が建設しようとしていた小学校が一時「安倍晋三記念小学校」という名称だったことや、総理夫人が夫人付き秘書官を通じて財務省に対して一定の優遇措置の適用を打診していた等の事実が明らかになった。

まあ、安倍総理は犯罪性があることに関わった事実はない、という趣旨で、私や私の妻は「森友学園や加計学園の問題には関与していない」、「関与している事実が明らかになったら、総理大臣も国会議員も辞職する」と述べたのかも知れないが、普通の人の感覚では、これこそが「関与」である。

私は、そういうつもりで言ったのではない、などとなお強弁されるのかも知れないが、ほどほどにされることである。

もう、詰んでますよ。

野党の方々だけでなく、自民党の良識ある方々からもそういう声が上がっている。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年5月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。