皇室問題:眞子様ってどんな人? --- 井上 孝之

寄稿

私はもともと皇室には何の興味もなかったのですが、小室氏と眞子様の問題はいろんな問題を含んでいるので興味を持ってウォッチしていました。この問題はざっと思いつくだけでも、下記のような論点があります。

・皇族の女性と結婚する人はどのような人が望ましいか?(あるいは、どの範囲まで許容されるか? 裕福でない家庭に生まれて、親が金銭トラブルを抱えているような男性は許容範囲内か?)

・「結婚したい」と言っているカップルを周りが難癖をつけて引き離すことは妥当か?

・母親の元婚約者から多額の資金提供を受けたことによって、大学に行くことができ、現在の地位を築くことができたのに、「あの金は譲渡されたものなので、返す必要はない」と開き直った態度をとったことは、恩義のある人にとるべき態度としてどうか?

・まだ正式な婚約者でもないのに、国民の税金を使って警備する必要はあるのか? 少なくとも小室氏側にも国民の負担を最小化する努力をする必要があるはずなのに、「タクシー代が出せない」という理由で堂々と国民の負担で警備を受ける態度は皇室女性の結婚相手としてどうか?

・皇族の女性の婚約者になるべき人物(まだ正式に「婚約者」になったわけではない)という立場を利用して、多額の借金をしたり、アメリカの有名大学に入学したり、奨学金を受けたりすることは妥当か?

・問題は何も解決していないのに、あたかも解決したような声明を発表するのはどのような神経なのか?

・そのような人物が将来の天皇の義理の兄になることをどう考えるか?

宮内庁サイトより

1. 小室圭ってどんな人

当初は「好青年だが、育った家庭が裕福でなかったことも起因して、母親の交友関係で少し問題がある」程度の認識だったのですが、報道が進むにつれて認識が変わってきました。私は直接、会ったことはないので報道から推測するしかないのですが、「筋金入りの人格欠落者」というのが私の結論です。

多分、この後、小室氏は性格や考え方を変えるつもりもないので、死ぬまで今の彼のままだと思われます。また、小室氏は自分から眞子様に別れを切り出すこともないと思われます。彼の立場で考えれば、眞子様は「嵐が過ぎ去るのを待てば、1億5千万円を担いで自分のところにやってくる女性」です。自分からその金の卵を産む鶏を捨て去ることはしないと思われます。

また、小室氏は眞子様の持参金以外のメリットにも気がついたに違いありません。多額の留学費用を貸付けてくれる人が現れたり、アメリカの名門大学に入学許可が下りたり、奨学金が得られたり、皇族女性の婚約者(になる人)というだけで様々な特典が向こうの方からやってきます。多分、これからも様々な特典が向こうからやってくると見込んでいるのではないでしょうか? こんなおいしい立場を彼が自分から放棄するでしょうか?

2. 眞子様ってどんな人

皇族の方の人柄や考え方について、下々の国民があれこれ言うのは「不敬」という言葉に当たるのかもしれませんが、国家の中核制度に関わる問題なので、少し踏み込んで検討したいと思います。

(1)人となりについて
ここで問題となるのは、その小室圭という人物を好きになった眞子様ってどんな人なのかということです。結局のところ、小室氏から別れを切り出さないのであれば、眞子様から切り出してもらうしかありません。眞子様が「小室氏とは結婚しない」と言わない限り、この問題は続くので、眞子様から別れを切り出す可能性があるのかないのか、あるいは、その判断が近いのか遠いのかに関する情報は国民としても知る権利があると思います。この点について掘り下げた報道がないことが気になっています。

現状については、下記の3つの可能性があると考えられます。

①眞子様は小室氏と同じ価値観を持っているので、小室氏の態度や行動をおかしいとは思っていない。

②事態が混乱していて、何が問題なのかという部分を十分に理解されるのに時間がかかっている。

③世間一般と同じような価値観を持たれているが、「好きになってしまった男性に問題がある」という事実を受け入れるのに時間がかかっている。

国民としては、②か③であり、最終的には眞子様が自分から別れを切り出してくれると信じたいのですが、もし①だったら、そのような考えをお持ちの眞子様に対して、我々はどのような態度を取るべきか国民として考える必要があると考えるので、マスコミはその判断材料を慎重に取材して国民に提示すべきと考えます。

(2)受けられた教育について

眞子様がどのような教育を受けられたのかは全く知りませんが、「一般人と結婚した時点で皇籍を失う」こと自体は生まれたときから決まっているので、それを前提にした教育を受けられているはずです。基本的には、経済的な心配がない良家の男性と結婚されることを想定されていたとは思われますが、良家に嫁げば気ままに生きられるというわけではないことは普通に考えれば分かることなので、嫁ぎ先でもしたたかに生きるノウハウを学ばれたのではないかと想像します。

特に重要な点は「付き合うべき人物」と「遠ざけるべき人物」を見分ける技術だと考えますが、このあたりはどのように教育を受けられたのでしょうか?悪い人間が天皇陛下や皇太子様に近づこうとしても何重ものバリアがあって簡単に近づくことはできないのですが、一般人になってしまうと、自分で「遠ざけるべき人物」を見極める必要があります。現実には夫の仕事上の関係者や夫の親類とは付き合わざるを得ないので、表面的には付き合っても、たちの悪い申し入れをしてきたときには、適当にあしらう必要があります。

すべての人物について「付き合うべき人物」と「遠ざけるべき人物」を正確に判断することはできないので、「第一印象はよかったので、付き合ってみたけど、悪い人だと気が付いたので、付き合いをやめる」ということは誰でもやっていることなので、眞子様もなさっていることではないかと思うのですが、実際のところ、どうなのでしょうか?

このような観点では、小室氏は真っ先に、あるいは、気が付いたらすぐに「遠ざけるべき人物」のように思われますが、眞子様はどのような判断をされたのでしょうか?

井上 孝之 
技術系サラリーマン。両親が共産党支持者であったため、成人するまで皇室廃止論者。