コロナ禍:メンタル面の注意喚起を!

2020年04月16日 06:00

FineGraphics/写真AC

現在、コロナの影響で様々な業種が自粛協力をしていますが、こういう閉鎖的空間に閉じ込められてしまう状況は、家庭内の問題が深刻化していきます。

すでに各国で報告されていますが特にDVの増加は顕著です。

新型コロナ 外出制限長期化でDV増加(BS1 世界がわかる 明日が見える HPより)

依存症の家庭もDV問題とは密接に関わっているので、日本のコロナ禍によるDV対策が手薄過ぎると懸念しています。

当会への相談電話でもわかるのですが、たまたま私が出られなかったので折り返しかけたりしますと、「今、本人がいるので話せません」と、ものすごい小声で言われて、切られるケースもしばしば。
それでも通常時なら、ご家族が外に出てきて話しができますが、今の様な状況ではそれも難しいかと思います。

あとはSNSでの相談が比較的有効なようですけど、監視の激しい人だと、携帯を取り上げてきますし、またそこまでいかなくとも万が一中味を見られたらと思うと、恐くて連絡できないですよね。

隙を見て一気に逃げるとか、そのためにはTVとかYoutubeとかTwitterやLINEなど、政府はありとあらゆるものを使って「命の危険を感じたらここに逃げこめ!」といった広報をしたらどうでしょうか。

また日頃からDVで悩まされているケース以外にも、先日、日本でもコロナで収入が下がると言われ、夫が妻を殺してしまった事件がありました。

口論で平手打ち転倒の妻死亡(産経新聞)

このケースが普段からDVがあったかどうかは分かりませんが、我々から見るとポイントは「お酒」ですね。

家飲みが増えてくると、こういったケースも増えてくると思います。
お酒が入ると人は理性を失いますし、家飲みだとつい飲みすぎてしまうこともあるでしょう。

そしてお互いが飲んでいると、この何とも言えない不安感漂う時代ですから、口論が起き、暴力に発展してしまうケースは、この事件以外にも既に起きていると思います。

またギャンブルも同じですね。
ギャンブル依存症の家族は、これまで散々お金を奪われ悲惨な目にあっていることから不安感が強い。
普段でも大喧嘩から暴力に発展するケースがあるのに、その上、収入減にでもなろうものなら、こういったケースはますます増えることでしょう。

そして悲惨なのは、こういったケースに子供達が巻き込まれること。
今や子供たちにも逃げ場がありません。
緊張感漂う家に閉じ込められっぱなしです。
そうなると嵐が過ぎるまで、子供達は恐怖のあまり「何も聞かない、何も見ない、何も感じない」ためにゲームに没頭していき、ゲーム依存症を発症したりします。

現在、小池百合子さんのCMなども「自粛」の喚起ばかりですが、こういったDVや依存症といった、命に関わるメンタル面の注意喚起も是非行って頂きたいと思います。

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田中 紀子
公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」代表

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