低線量被ばく、影響の真偽は

石田 雅彦

原発事故。低線量放射線の長期被ばく。年末にこのテーマの番組が放送され、賛否両論、ネット上でも大きな反響がありました。どれくらいの量を、どれくらいの期間、どんな状態なら、果たしてどんな影響が出るのか、ということは、まだはっきりわかっていない、というのが一般的な見解でしょう。ただ、わからないから議論しない、というのでは何も進歩しない。この手の研究や統計にはバイアスがかかっている、という前提でいろんな情報をみたほうがいいのではないか、と思います。



まずこちらの「スウェーデンの今」というブログ。ブログ主はスウェーデン在住の方らしい。NHK『追跡!真相ファイル』の表現について視聴者に誤解を与えやすいと指摘しています。低線量放射線の長期被ばくは、影響がわからないのだからなんとも言えないと言う立場で、トンデル博士の論文も議論のとっかかりに過ぎず、トンデモと批判するのは早計、と書いています。
きまぐれな日々」というブログでは、白血病と原発事故を安易に結びつけるネット上の集団心理について、患者や犠牲者を冒涜するものだと強く批判しています。もし仮に因果関係があったとしても、それを疫学的に証明するのは難しいだろう、とも書いている。統計データの客観性、というのはいつの時代も懐疑的に考えなければなりません。
こっちの「非国民通信」は、ずっと放射能の危険性を報じてきた朝日新聞(出版)について、針小棒大に過ぎると批判しています。過去の被ばく例とくらべても、今回の事故は小さい、というわけで、それを過度に煽り立てるメディアはどうか、というわけです。
この「布おむつとアレルギーッ子の育児」というブログでは、100mSvはまったく安全でもなんでもない、と書いている。伝聞的な情報が多いんですが、子育て世代のこうした不安はきちんとした情報で解消しないといけません。
で、表題ブログでは、微量な放射線を気にするよりもっとほかに危険はたくさんある、放射能の恐怖を煽っている人たちの予言は外れた、と書いています。ブログ主自身、既存社会へ不満があるようなので、ある意味で客観的な判断なのかもしれません。
航海日誌と批判 KUANTANLOG
100mSv

照明。これメチャきれい。瓢箪、というところが不思議感をアップ。デザインはもちろん色も幻想的。台座まで凝っていて、トゲトゲのやつとか生き物のようです。これはそのfacebookファンページ。
J-tokkyo
透かし彫りの電気スタンド

仕事。パワハラ。言葉の定義の問題なんだが、本来、上司は部下へ「パワー」を行使するのだから、上司が部下をイジメルようなものを十把一絡げに「パワハラ」と呼ぶのはいかがなもんか、ということを話し合ってる人たちがいるようです。
hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議ワーキング・グループ報告(案)

電子書籍。「知」の共有。電子化が1冊5万円、販売は1冊500円程度、という値段になるそうなんだが、これって学位論文だけにとどまらないわけです。絶版書籍も低価格で出版・復刻するらしい。これから同じようなサービスが出てくるということです。
Clear Consideration(大学職員の教育分析)
静岡大学発のITベンチャー、埋もれた論文を低価格で電子書籍にするサービスを提供

写真。刻印。なにが刻印されているのか。1年2年でヒトの顔はけっこう変わると思いますが、この変化を極端と取るか普通の経年変化と取るか。笑えない、というのは重要なファクターなんでしょうか。
ギズモード・ジャパン
戦争とは何か? 戦争前・戦争中・戦争後の兵士の顔(ギャラリーあり)

芸能。炎上ニュース。本心なのか、誰ぞに言わされてるのか、興味がつきない発言なんだが、人材が払底してるのはどこも同じのようです。これで本当に復活でもしたら、この国はメチャクチャということになります。この人の復帰を社長に言わせたのは、実は大阪市の首長、というウワサもあるんだが真偽不明です。
夾竹桃日記
吉本社長「紳助君の復帰、信じてる」発言で大炎上

家電。再編。年をまたいでパナソニックが電工と三洋電機を吸収するという大再編が行われたわけなんだが、もうパナソニック電工も三洋電機もこの世にありません。このブログでは、大坪体制になってから株価が7割強も下落したと書いている。現状の「数字」はパナソニックに厳しいけど、なんとか頑張ってほしいと思います。
風の囁き日記
パナソニック、覚悟の船出

民主主義。首相権限。どっちが上位に位置するのか、法律論的にはどうなんでしょうか。それにしても5倍の格差というのをずっと放置してきた罪は大きい。大都市の一票は1/5ってことです。暴動が起きないのが不思議でもあるんだが、それだけ一票が軽く、政治家の存在感はもっと軽い。その政治家の親玉の解散権など、さらに軽いのではないか、ということです。
日本版ティーパーティー
一票の格差解消は首相の解散権に当然に優越する。

展覧会。世界的傑作。世の中にはまだまだ知らないことが多いもんで、そんなに価値のあるものが日本に渡ってきている、というわけです。展覧会っていうのは行かないでいると、すぐにスルーしてしまうので、これは万難を排して行かないと一生後悔することになるかもしれません。しかし、北宋の庶民の生活を緻密に描いている絵、というだけで、洛中洛外図とそんなに変わらないのでは、と思うのは目が節穴ということなんでしょう。
弐代目・青い日記帳
「清明上河図」を見逃すな。

国際理解。インド。目から鱗が落ちる、とまでは言わないが、けっこうなるほど、という内容のブログです。確かにインド国内では、ヒンドゥーとイスラムが反目していてテロが起きる、と思ってました。不可触民出身の大統領なんていたんだ、というのも驚きです。
国際関係学逍遥
インドへの理解 ─社会インフラ整備と日本のために─