相変わらず意味不明な日本外交

2012年08月23日 09:45

朝日新聞の伝える所では、韓国政府、首相親書を返送へ 「立場曲げる必要ない」との事である。

韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領の竹島(韓国名・独島〈トクト〉)上陸や日韓関係をめぐる一連の発言をめぐり、野田佳彦首相が李大統領に「遺憾の意」を伝えた親書について、韓国政府関係者は22日、日本側に送り返す方針であることを明らかにした。親書の返送は外交上、極めて異例の措置だ。


さぞかし今頃は青瓦台で李明博大統領が側近にチョッパリに親書を叩き返したと誇らしげに語り、溜飲を下げている事であろう。何処までも愚劣極まりない韓国大統領である。

さて、かかる外交的侮辱に対し日本政府は毅然とした対応をせねばならない。しかしながら、目に飛び込んで来る新聞の関連記事には正直首を傾げざるを得ない。

毎日新聞の伝える所では、<竹島>一時帰国の武藤大使 ソウルに帰任との事である。

韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領が島根県の竹島に上陸したことへの抗議のため一時帰国していた武藤正敏駐韓国大使は22日夜、ソウルに帰任した。日本政府は竹島の領有権問題を国際司法裁判所(ICJ)に提訴する手続きを始めており、武藤大使は韓国で提訴に向けた準備や韓国国内における日本の主張の発信などに当たる。

李明博大統領の竹島上陸に抗議して武藤韓国大使を召喚したのではなかったのか?竹島問題が少しも改善せず、しかも、今回の親書返送である。武藤韓国大使の今回の帰任は日本外交の大失態に違いない。直ぐに再度の召還を決断すべきである。

次いで何を実行するかも極めて明らかである。李明博大統領が竹島に上陸した日の私のアゴラ記事、今回の韓国大統領竹島上陸は日韓関係リセットの好機 を参照して貰えば良い。

先ず第一に、今週中にも日韓通貨スワップ協定は破棄すべきである。

次いで、韓国国債新規引き受けの停止を発表し、可及的速やかに保有する韓国国債売却に移行すべきと考える。

最後の、韓国向け戦略商品の輸出禁止はWTOとの兼ね合いもあり、そう簡単とは思わないが、将来の外交上のカードを増やすべく、可能性のアナウンス位は早めに実行すべきである。

上記に加え、政府は国民に対し昨日帰任した武藤韓国大使を退任させ、後任に別所浩郎外務審議官を起用する理由、必然性を、判り易く説明すべきである。

武藤韓国大使は下記職歴を見る限り、「即戦力」として期待出来る。李明博政権が暴走を続ける事が確実な以上、日本外交としてやるべきは次期政権に繋がるチャンネルを水面下で模索し、確保する事に他ならない。その意味、韓国語が堪能で朝鮮半島情勢に通暁した武藤韓国大使の留任が望ましい。

キャリア官僚の中で韓国語を専攻した「コリア・スクール」からの初めての韓国大使で、韓国勤務が語学研修を含めこれで5度目という韓国通であり、外務省の北東アジア課長も務めるなど、朝鮮半島情勢通として知られる。

後任の別所外務審議官は成程東大法学部卒で外務省好みの典型的なエリートの様である。しかしながら、惜しむらくは「平時」は兎も角、現在の様な「乱時」にこういった官僚が役に立ったと言う話を聞いた事が無い。

飽く迄推測であるが、外務省に取っての最優先課題は省内人事ローテーションの順守であり、首相親書が返還され、結果、野田首相や日本国が馬鹿にされても大して気にもしていないのではないか?

中国は勿論中華思想の国であり、華夷秩序の元祖である。

永らく中国のボチとして仕えた韓国人の意識には小宇宙としての韓国中心のやや小ぶりな華夷秩序があり、日本は遠い東の島にある野蛮国に過ぎない。

日本に於ける華夷秩序思想の継承者はきっと外務省に違いない。外務省が日本の中心であり、彼らの考えが全てなのである。

竹島問題や尖閣問題の背景がぼんやりとではあるが透けて見える。21世紀の北東アジアに起こった、新たな三国志の裏側にはきっと手垢が付き歴史の長さに応じて変形した、中国、韓国、そして日本各々の華夷秩序の存在があるに違いない。

山口 巌 ファーイーストコンサルティングファーム代表取締役

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