アマゾンの快進撃が意味するもの

2013年02月20日 05:15

NHKがアマゾンの快進撃を伝えている。


これが意味するものとは一体何であろうか? 

これから世に出ようとする若者は、その意味を理解し、右に曲がるのか? 或いは、左に曲がるのか、はたまた真っ直ぐ進むのか決断せねばならない。

決断を過てば人生を棒に振る事になる。最悪の場合は野垂れ死にするかも知れない。

先ず思い浮かぶのは、「個人消費」が伸びない国内市場で年間7,300億円もの新たな商流が出来たという事であれば、既存のビジネスがその相当分を食われたのでは? という情景である。

「市場経済」とは「弱肉強食」を上品に言い換えただけの話であるから当然であろう。

リアル商流の代表格であるヤマダ電機の経営実態を少し調べてみる。

今月発表された第三四半期決算結果を見る限り想像通り良くない。絵に描いた様な「減収減益」である。

一方、株価も2006年一月をピークに下がり続けている。

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「時価総額」=「@株価」×「発行済株式数」だから、この調子で下がり続ければ何れゼロになってしまう。

ヤマダ電機に代表される、先ず店舗ありきの「リアル商流」は今やECの格好の標的となり、狙い撃ちされ、顧客を根こそぎ持って行かれているのではないか?

アマゾンとヤマダ電機の「光と影」とでも表すべき現状を見れば、若者が「リアル商流」の何処かに職を得る事には賛成出来ない。決して報われる事のない苦難の道を歩む事になるからである。

一方、ECは今後とも個人消費におけるシェアーの拡大を継続するはずである。従って、学生が流通分野に職を望むのであればECという結論になる。

ここまでで異存がなければ、当然、アマゾンvs楽天、何れにより将来性があるのか? という議論になる。

しかしながら、これは中々判断が難しい。

ビジネスモデルが全く異なる。アマゾンは飽く迄直営店の経営に拘り、一方、楽天は加入店舗に取ってプラットフォームであるショッピングモールの経営に特化している。

結果、迅速で間違いのない配送といったバックヤードの部分ではアマゾンが圧倒的に楽天を凌駕していると聞いている。

一方、提供商品の多様性で言えば楽天に一日の長ありという事か。

今後とも、アマゾンと楽天は国内市場で生き残りをかけ、「知恵比べ」、「アイデア勝負」、「スピード競争」を続けると思う。

その結果として、ECサービスの質の向上が更に加速し顧客に取って魅力的で使い易いものとなる。

一方、リアルな店舗の運営は既に充分成熟しており,今後に多くは期待出来ない。

郊外型の家電量販店などは、平日は閑古鳥が鳴き続ける事になるに違いない。

山口 巌 ファーイーストコンサルティングファーム代表取締役

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