「みんな」と「維新」の代表は、「渡辺、石原」抜きが良い!

2013年04月09日 10:04

安倍政権が順調にスタートしたのに対し、野党陣営の内部対立が収まらない。

「党」としての存在も危い「民主党」や、過去の遺物と化した「生活の党」は論外とすると、野党の役割を期待できるのは「みんなの党」と「日本維新の会」だが、その両党が失態続きなのは困ったものだ。
第一次安倍内閣以来、日替わり内閣が6代も続いたが、その短命の原因の殆どは「トップ」の失言、失策に依るもので、これは「国家や組織は、上層部から腐敗してくる」事を意味するギリシャの諺「魚は頭から腐る」を絵に描いた出来事であった。

「みんなの党」と「維新の会」の最近の失態の殆ども、「党代表」の引き起こしたもので、早急に代表を変えないと国民に見捨てられる事を恐れる。


「みんなの党」の渡辺氏は、第一次安倍内閣で規制改革担当特命大臣として初入閣を果たし、天下り規制に対する官僚側の猛烈な抵抗を受けながらも、国家公務員制度改革基本法を成立にこぎつけるなど改革の旗手として活躍し、麻生内閣の改革に対する消極的な態度に憤慨して、一人自民党を去るなど、主義主張に生きる政治家の側面を見せ、予想以上の国民の支持集めた過去があるだけに、構造改革路線政策では結束している筈のみんなの党のドタバタが、渡辺党首の器量の小ささにに起因しているとしたら、なんともしまらない。

党内権力を巡っての人事争いで、渡辺氏が強権を振るった事だと聞くと、新鮮に見えた渡辺氏も矢張り権力欲の強い旧式政治家の一人だとしたら残念である。

「みんなの党」のどたばたの遠因として、旧太陽の党と合流して以来、擬似自民党化しつつある維新の会の変心がある。

特に、維新の会が綱領で現憲法を「日本を孤立と軽蔑の対象におとしめた」と結論つけた事は渡辺氏ならずとも仰天したり落胆した国民は多いに違いない。

もともとみんなの党と維新の会の政策は近く、地方分権や統治機構改革、小さな政府による経済成長路線で共通する部分が多かったが、太陽の党と合併した後の維新の会の路線は大幅に変わった事が、路線上の対立を深めたとしても当然である。

石原共同代表が主張する「強力な軍事国家」志向は、「みんなの党」や「維新の会」の政策の1丁目一番地である「小さな政府」を否定する「先軍政治」の推進に等しい。

今頃になって、石原氏の不倶戴天の敵である中国と北朝鮮の後追いをしてまで「先軍政治」を主張するかは理解を超える。

渡辺氏の問題点が指導者器量の小ささと大局観の不足にあるのに対して、石原氏の問題点は「危険思想」の持ち主だと言う点で、は、質の悪さは次元が違う。

石原氏の愚か具合は、高名な東北アジア政治の専門家であるなジェラルド・カーテイス・コロンビア大学教授に「自分の人気取りに領土問題を使う事は良くあるが、自国が実効支配している地域であの様な派手なパフォーマンスで国益を損なう様では、韓国の李 明博大統領と石原東京都知事(当時)は、とびきり愚かで無責任な政治家としかいい様がない。」と手厳しく指摘された事でも明らかだ。

それだけではない。石原氏の問題発言には、こんなものもあった。
いじめが原因で「自殺する」との手紙が文部科学省に届いた問題について「予告して自殺するバカはいない。やるならさっさとやれっていうの」言うかと思うと「男は80、90歳でも生殖能力があるけれど、女は閉経してしまったら子供を生む能力はない。そんな人間が、きんさん・ぎんさんの年まで生きてるってのは、地球にとって非常に悪しき弊害」と女性が生殖能力を失っても生きているってのは無駄で罪だと言い、重い障害のある人たちの治療にあたる病院を視察した際の記者会見で「ああいう人ってのは人格あるのかね」と発言するに至っては、小幡績氏に「彼は目立ちたがり屋で、物議を醸すことで快感を得、その姿に、日頃のストレスから解放され、溜飲を下げる大衆に人気を得る。典型的なエンタメ系ポピュリストなのである。信念もなく、権力志向でも無い。その意味で橋下氏よりもより一層わかりやすい、自己陶酔、ナルシストコメディアンである。」

と喝破あれたり、来走日記に「石原さん、あなたは見事なシンプルタン(『知性が通常より劣る人』、『分別に欠ける人』つまりは馬鹿者の意味)」と言う厳しいコメントをされるのも仕方がない。

然し、科学的には「魚は臓物から腐る」のであって、「魚は頭から腐る」と言う諺は正しくない。

仮にも国民に選挙権が保証されている我が国の場合に、この諺をそのまま当てはめる事は国民を愚弄した事にはならないだろうか?

全体主義国家では、権力者の過度な金銭欲や権力欲や政敵に対する怒りや嫉妬が腐敗を招くとしても、民主国家の腐敗の大きな原因に、国民の無関心と未熟さが客観性を無視した感情や好き嫌いに偏った投票に傾き、腐敗を招くと言う説も有力だ。

私の感想も「個人的な好き嫌い」に傾いていると言う指摘もあるに違いないが、「命令ではなく説得を武器として国民の支持を集める」責任がある民主政党の党首の発言を、関係者が一々解説したり、弁解したりしないと「真意」が通じない様では、党首の資格を云々されても止むを得まい。

私は、両党を、国民の為の改革を目指す原点に戻す早道は、渡辺氏の名誉党首の就任と石原氏の政界からの引退が一番だと思うが、如何だろうか?

参照 :
小幡績:「石原慎太郎こそ売国奴だ」

来走日記:「石原慎太郎氏は単なるレトリシャンではない!!~「石原さん、あなたは見事なシンプルタンだ」

2013年4月9日
北村隆司

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