柏崎刈羽原発に行ってきた --- うさみ のりや

2013年07月12日 08:41

せっかく柏崎に住んでいますし、先般東電が突如再稼働の意向を示したことで話題なっていますし、元経済産業省職員ですし、選挙の争点でもありますし、「行くなら今でしょ!」ということで柏崎刈羽原発に行って色々と話を聞いてきました。


まず位置ですが柏崎刈羽原発は柏崎市街地から自転車で30~40分ほど海沿いに走り小高い丘を登ったところにあります。原発というとネガティブで不気味なイメージがどうしてもつきまといますが、それを思わず忘れてしまうほど爽やかな自然環境の中に柏崎刈羽原発はそびえています。いきなり敷地に入ることは当然セキュリティ上できないのでまずは隣接する原発のPR館で入館受付をすることに。

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とその前に突っ込みどころ発見。入り口には「エコロン」という森の妖精をなのったキャラクターが。。。東日本大震災前に作られたキャラクターなんだろうけど、さすが原発のキャラクターで「エコ」を名乗るのは今となっては凄まじいギャップを感じてしまうな~。

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と話がそれましたが、これだけ話題になっているからさぞかしマスコミや反原発の方々でも押し寄せているのか、と思いきや2、3人しかいない様子。あっさり入場登録できました。あとで聞いたら来場者は東日本大震災前は年間6万人いたそうですが、意外なことに震災後は年間3万人まで減ったそうです。理由としては東電の東京の営業部門からの紹介客が激減したからとのことで、東京の人はみんな現場を見ずに遠くから原発の議論しているだけなんですね。ちなみに東電のPR館はここ以外すべて経費節減で閉じたらしいので、エネルギー政策の重要性が増してくるのとは逆に、それを学べる場は減っているようでこれはこれで考えものな気がします。さて受付を終えたら早速車で内部を40分ほどかけて案内してもらえました。テロ対策で当然内部は撮影禁止なので、少し見えにくいと思いますが全体の模型をご紹介。

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40分の説明内容のほとんどは「東日本大震災の教訓とそれをふまえて、今どのような対策をしているのか」というものでした。ざっと概要を示すと以下の通り

○原発の事故対応は「1(運転を)止める、2(燃料を)冷やす、3(放射性物質を)閉じ込める」が基本

○東日本大震災では「止める」までうまくいったが、電源を喪失して「冷やす」ことに失敗、さらに水漏れや水素爆発で放射性物質を「閉じ込める」のにも失敗した。

○そこで「冷やす」の失敗を踏まえて2日分の非常用電源の確保を進めた
 海抜35メートル以上の地帯に非常用発電機及びその燃料の準備、さらにそれがだめになったときに備え電源車の待機、さらに万が一にそなえ冷却用の放水をする消防車の待機など

○「閉じ込める」の失敗を踏まえて15メートル級の津波対策を徹底した
1.5kmにも及ぶ防潮堤の建設(これがまぁ凄かった)。原子炉建屋の外壁の吸気口前への防潮板の設置、配管の水密性の向上など

○更なる対策として水素爆発を防ぐため圧力を下げるトップべントを設置した。さらに泉田知事の了解が得られれば、今後フィルターベントの工事を進めたい。

というような感じで50社が常駐し、合計630社の協力体制のもと総力で対策がとられている状況で凄まじい規模の対策工事が展開されていました。専門家ではない私の感想は「少なくとも東日本大震災と同じ規模の被害が起きても耐えられるのではないか」というところでした。

全体を通して職員の方々に高いレベルの緊張感、「世間様に申し訳ないことをした」という反省、そしてそれを次につなげようと言う一種の割り切りが満ちていて、よく反原発派の方が声高に叫ぶような「あんな事故を起こしたのに反省していない」というような批判はあたらないのではと感じました。説明をしてくださった職員の方に伺ったところ「原発事故直後は相当葛藤があって、会社に対する周りからの批判も強く転職もしようとも思った。ただ他の広報館が閉じる中、よくも悪くも原発というものを説明するのはここだけになって、どうなるかはわからないが最後まで自分がこの場所で求められていることをやり抜こうと考え直した。」というようなことおっしゃっていました。先にあげたハード的な対策も重要なのですが、私としては「職員にこの緊張感が持続されるならば再稼働をしても良いのかもしれない」と感じました。

ただあくまで私の意見ですので、皆様ぜひ一度現場を訪ねて自分の目で身体で原発というものの片鱗を感じて判断することをお勧めします。

柏崎は海も山もあって食べ物もおいしくていい街ですので、色々と楽しむこともできます。ちなみにこの日は最後「盛来軒」という中華で角煮丼を食べて締めとしましたが、絶妙のB級グルメでした!

駅からは少し距離があって、自転車で30~40分くらい、タクシーで行けば15~20分ってとこですが、道中海沿いで景色がきれいで気持ちがいいので、もし「自分も行く!」という人がいらっしゃいましたら個人的には自転車をお勧めします。ちょっと最後の山がしんどいですが。。。今回私は自前の自転車で行きましたが、聞くところによると駅の中に入ってる観光協会が近くレンタサイクル事業を始める予定がある(来月くらい???)とのことですのでそちらをお借りになると良いかもしれません。

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ご参考まで、道中の景色です。
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ではでは長くなりましたが、今日はこんなところで。


編集部より:このブログは「うさみのりやのブログ」2013年7月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はうさみのりやのブログをご覧ください。


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