我々はなぜ踊るのか

2014年02月03日 11:55

若手バレエダンサーの登竜門と言われるスイスのローザンヌ国際バレエコンクールで、1位に長野県の男子高校生が、2位と6位にも日本人が入賞して話題になっています。クラシック音楽など、こうした国際的なコンクールで日本人が優勝するのは珍しくないんだが、バレエの分野でも若い才能が開花しつつあるようです。


文科省の学習指導要領により、2011(平成23)年から小中高校でダンスが体育の科目に加えられました。ダンスが必修化した、というわけで、文科省によると「ダンスは~イメージをとらえた表現や踊りを通した交流を通して仲間とのコミュニケーションを豊かにすることを重視する運動で、仲間とともに感じを込めて踊ったり、イメージをとらえて自己を表現したりすることに楽しさや喜びを味わうことのできる運動」らしい。フォークダンスで女子と手をつなぐのに抵抗のあったオッサン世代としては隔世の感があります。

子どもたちに限らず、若い女性たちは体を動かすのが大好きなようで、ダンス教室はあちこちで大盛況です。フラダンスやフラメンコは有名なんだが、今ではサルサ、タンゴからポールダンスやエアリアル、はてはベリーダンスまで、肌も顕わに汗を流している。また、大人のバレエスクールも流行っているようです。これは「もしもピアノが弾けたなら」的な、子ども時代の夢を「大人買い」している状況と言えるでしょう。彼女たちに共通する悩みは「発表する場がない」こと。年に数回じゃ物足りない。せっかく練習したんだから、たくさんの人の前で踊りを披露したい、というわけです。

1990年代から安室奈美恵やTRF、MAX、SPEEDなど、ダンスがらみのJポップが大きな人気を得るようになりました。当方、TRFのSAMが1984年に組んだRiff Raffという男性4人組みのダンスユニットを取材したことがあるんだが、当時は、ダンスがウマイ、なんていっても誰も注目しませんでした。日本の若い人たちが今、ダンスに対して抵抗感がないのは、こうした芸能界の変化も大きな影響を与えているんだと思います。ローザンヌで1位になった男子高校生はもちろん、今では男子が新体操をする世の中です。彼らは「股間もっこり」なんてからかわれても平気なんでしょう。

鳥類の求愛ダンスがよく知られているようにダンスのような身体表現は、我々ヒトを含めた生命が古来から持っている能力であり願望であり本能でもあります。この世界に伝統的な舞踊やダンスがない民族はいません。我々はなぜ踊るのか。最近では「風営法」による警察のクラブ摘発も問題になっています。なぜバレエはよくてクラブはダメなのか。もう一度、体を使った表現の意味やその根源的な欲求について考えてみてもいいのかもしれません。

la dolce vita
第42回ローザンヌ国際コンクールの結果 二山治雄さんが一位


まるでソーシャルネットワークのような巨大な鳥のざわめきと移動の飛行経路が記録されている驚くべきビデオクリップ。
坂井直樹のデザインの深読み
複雑系とカオス、エントロピー増大と自己組織化、というようなことを考えさせてくれる動画です。生物というのは、それにしても奥深い。おそらく、これによく似た振る舞いをすることが人間活動なんかでも起きていると思います。株の動きとか、ラッシュ時の動静とか。電線にまとわりつく様は、風の動きのようでもある。実際、自然環境の影響もあるんでしょうな。

究極の癒しアクアリウム、それは水槽の中に広がる広大な森
GIZMODO 日本版
これは見事な水草なんだが、これだけの環境バランスを保ち続けるのは至難です。熱帯魚を水草と一緒に育てた人ならわかると思うんだが、ほぼ毎日、入念な手入れをしないといけない。水はすぐに変質するし、水草は枯れたり逆に繁茂しすぎたりする。おかしな巻き貝が入り込んで繁殖し始めた大変です。ようするに、自然環境というのは、絶妙なバランスの上に成り立っている、ということ。これだけの水槽を維持するのには、大変な労力が必要です。

Googleがクリックするだけで音楽の歴史をジャンル別に表示できるサービス「Music Timeline」を公開
Gigazine
いやあ、これはおもしろいです。Googleの「Music Timeline」というサイト。音楽の一極化と多様化がよくわかる。1960年代まではジャズの全盛期だったんだが、以後はロックと立場が逆転。さらに1980年代以降は多様化の時代を迎える。しかし、どうしてジャズはこれほどまでに衰退してしまったのか。そして、オルタナ・インディーズ系が2000年代半ばころから漸減しているのが興味深い。ジャズがいろんなジャンルに分化した、とも言えます。

Yahoo! JAPAN、“業績連動型”の社員食堂「BASE6」をオープンYahoo! JAPAN
利益目標を達成すればランチが無料になるそうです。大企業の社員として仕事する利点は、銀行ローンが借りやすいとか、いろいろあるんだが、こうした福利厚生の充実ぶりもうらやましいですね。ネットで予約しないとダメらしい。どなたか当方を招待していただけませんか。そもそも美味しいんでしょうか、ココ。


アゴラ編集部:石田 雅彦


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