エイプリルフールはなぜできた

アゴラ編集部

今日4月1日は「四月馬鹿」、エイプリルフールです。西洋では、4月1日の「午前中」だけウソが許され、人をかついだりいたずらをしてもいい日とされています。日本でこの日が知られるようになったのは、1922(大正11)年に発表された横溝正史のデビュー作『恐るべき四月馬鹿』以降と言われています。


このエイプリルフール、別名「万愚節」ともよばれ、11月1日の「万聖節」(諸聖人の祝日)と対比する日とされているんだが、どうして4月1日になったのか、といえば、キリストの命日であるとか、キリストがユダヤ人にバカにされた戒めの日だともいわれ、また、フランスで春の魚が簡単に捕まることから定められた、などなど多種多様な説があり、定説はないようです。

中には、ノアの箱船から陸地を探すためにハトが放たれた日が4月1日だった、という説があります。これは、まだ大洪水の水が引いていなかったため、ハトは陸地へたどり着けず、ハトがノアにだまされた、というわけ。また、インドの仏教徒たちは、春分から一週間が修業の期間だったんだが、それが終わる4月1日になると、修行の成果はどこへやら再び煩悩の状態に戻ってしまうため、この日を「揶揄節」としてしいた習慣が西洋に伝わった、とも言われています。

こうした説の中で説得力のあるのは、西洋の暦法が変えられたため、というもの。16世紀のフランスでは、春分から新年が始まり、4月1日に大みそかのような祭りをしていたようです。しかし、シャルル九世が1564年に一年の始まりを1月1日とする現行の暦を採用したため、昔の暦法を懐かしむ人々が新暦法施行後も4月1日を新年としてバカ騒ぎをするようになったらしい。4月1日は「ウソの新年」になったから、ウソをついてもいい日、とされるようになった、というものです。

ただし、ウソをついていいのは「午前中だけ」です。その理由も新年の暦に関係しているんじゃないでしょうか。おっと、もう数時間しかない。正午過ぎてからのウソは要注意です。

エイプリルフール日本
2014年インターネットエイプリルフールスタート


Become a Pokemon Master with Google Maps
Googleアジアパシフィック
4月1日らしいジョークです。今日だけしか表示されないらしい。スマホのGooglemapを開いて「検索」窓をタップすると「press start」というボタンがあります。これを表示させると、地図上に何やらマークが出てくる。東京だと六本木あたりにいますね。何がいるかといえば『ポケモン(ポケットモンスター)』のモンスターたち。実際にそこへ出向いてみるとおもしろいことが起きるようです。東京、ニューヨークが主なんだが、FacebookのGoogle MapsページやTwitterをみると、今日あちこちで発見の報告が出てきそう。あと、この中の「Pokemon」の「e」はアクサンテギュです。

ConnecteDevice breaks out Cogito smartwatches at Baselworld
gizmag
「バーゼルワールド(BASELWORLD)」は、一年に一度の時計の祭典です。ちょうど今頃やるんだが、この季節になると時計ファンがソワソワするらしい。時計を腕に巻かなくなって久しい昨今、時計というのは実用品から完全に趣味の世界、投資の世界になってます。しかし、今や腕時計でも「スマート化」が進んでいる。アップルやサムスンなど、IT各社が新たな市場を作り出そうと「スマートウォッチ」を提案し始めています。「COGITO」もその一つ。見た目はアナログなんだが、タップ画面になっていたり、Bluetooth搭載でスマホなどと連携してメールや通話までチェックできる。10気圧防水。ボタン電池で1年以上、バッテリーが保つようです。

10年かけてスマホを組み立てよう!
au
まあ今日はエイプリルフール、ということで、手を変え品を変え、いろいろと仕掛けがあるようです。しかし、こういうのってスマホなんでしょうか。多機能高機能が進むスマホに飽き飽きしてるヒトもいそう。10年後にはむしろ価値が出ているかもしれません。

新聞は今でもニュース産業の不動の王様
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日本の新聞社というのは、特に三大紙プラス1は巨大資本です。なんたって、全国はおろか世界中に支局や支局員をバラ撒いている。霞ヶ関や永田町にも常駐し、都道府県庁所在地の警察本部にも貼り付いて夜討ち朝駆けに邁進してるわけです。その原資がどこからくるか、と言えば主に購読料と広告料です。お客さんは読者とクライアント企業、広告代理店というわけなんだが、このへんが最近どうも微妙になりつつある。このまま、日本の新聞が存続していけるのか、ちょっとわかりません。


アゴラ編集部:石田 雅彦