金森重樹さんの新刊は、ふるさと納税の「歪み」を暴いた本 --- 内藤 忍

2014年04月22日 11:14

金森重樹さんは、私が本を「著者買い」(著者の名前だけで購入すること)する、数少ないビジネス書作家の1人です。このブログでも、過去の作品を度々紹介させてもらっています。


「プロ法律家のビジネス成功術」
「改訂版 不動産投資の破壊的成功法」
「お金の味」

どの作品も今読んでも古さを感じさせない「価値>価格」の本ばかりです。

10年以上前からのファンで、ずっとお会いしたいと思っていたのですが、昨年アップルシードの鬼塚社長にご紹介頂き、3人でお会いすることができました。

金森さんの真骨頂は、世の中の常識を疑い、先入観なく、自分自身で納得がいくまで調べ上げる探究心にあると思っています。時に常識外れな破天荒な発想と思うこともありますが、後から考えてみれば極めて合理的で真っ当な考えだったりする。そんな洞察力が、最大の魅力です。

その金森さんが、また「問題作」を発表しました。それが、「完全ガイド 100%得をする「ふるさと納税」生活」です。

ふるさと納税という名前を聞いたことがある人は多いと思いますが、これは自分の故郷に納税をする仕組みではありません。自分が好きな市町村に「納税」ではなく、「寄付」をする仕組みなのです。

「寄付」をするとそのお礼に様々な特典が送られてきます。株主優待のような楽しさがあるのです。しかし、株主優待との決定的な違いは、リスクです。株主優待は株式投資をしなければなりませんから、優待物をもらっても株価が下がってしまえば、意味が無いこともあり得ます。

しかし、ふるさと納税なら寄付した金額とほぼ同額を確定申告の寄付金控除によって取り戻せるのです。

この本にはその具体的なノウハウが金森さんの体験をベースに掲載されています。

ふるさと納税について自身の経験を踏まえて書いたノウハウ本の体裁と取っていますが、本質は単なるハウツー本ではないと思います。寄付をすることで、特典がもらえ、寄付金分が確定申告で控除されるという「税の世界の歪み」を自らの行動によって実証した作品と私には映りました。

ふるさと納税は、これから多くの人に注目され、活用する人が急増することが予想されます。そして、その「歪み」に気が付く人が増えれば増えるほど、それを是正するエネルギーが強くなります。

本が売れれば売れるほど、歪みが消えていく。その意味では、ふるさと納税のことを本に書いたりしない方が良かったのかもしれません。

編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2014年4月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。


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