長妻昭の“共産ドーピング”が民主党を廃人にする

2015年04月24日 07:00

どうも新田です。増毛剤を使ってドーピングに引っかかったハゲの野球選手が懐かしいです。ところで、統一地方選もあすで選挙運動は最終日を迎えるわけですが、数少ない目玉の渋谷区長選レースは意外な展開になっており、某情勢調査によりますと、二軍グラウンドで調整中のまま政界を任意引退かと思われた万年浪人生ヤベっちこと矢部はじめさんが、気が付けばいつの間にか一軍球場入りして快投快打を連発し、猛烈な勢いでレギュラー奪取に向けて加速しているらしいです。今回の区長選を「旧勢力VSプア充VS意識高い系」決戦と評しましたが、プア充勢力の雑草魂に上原投手も口をあんぐりの展開です。


doping-image
■共産党がステルス支援する矢部陣営
まー、複数調査でサンプル、結果は色々違うようですが、どの調査でもヤベっちFCが健闘しているのは確かなようです。改めておさらいすると、ヤベっちFCは民主、維新、社民、生活の4党が推薦し、共産党がウラでステルス応援をしているというフォーメーションです。

※民主等4党推薦、共産支援の矢部氏(公式サイトより)
yabe
ヤベっちのサイトでは、「区議・都議として25年」と経験年数を強調しつつもプロフを年表形式にすると、10年以上浪人していることやら、元は自民党都議だったことやらが分かってしまうので、「28歳より渋谷区議会議員2期(6年)、34歳より東京都議会議員5期(19年)」等と読み手に計算させる手間を取らせて黒歴史に気付かないよう、コンテンツを涙ぐましく調整されたことがうかがえます。12年前に離党したとはいえ、自民党で都議までされた方が、共産党の手を借りて浪人生活脱却を目指していること自体異例なんですがね。自民党が反共勢力結集を目的に結党された歴史を鑑みれば、初代総裁・鳩山一郎も泉下でお嘆きの事態だろうと思いきや、すでに孫の一人が世界をまたにかけて色々とやらかし、ひ孫もアレな感じで故人に気の毒でありますので、これ以上の鳩山家への言及は自粛したいと思います。

それで渋谷区の共産党支持者、特にキラキラ吉良ちゃんファンのプア充男子が応援演説に来る彼女を楽しみにしたいところですが、ステルス作戦のためにそういうわけにも行かないようです。ヤベっち本人は共産党からの支援について、公開討論会で長谷部さんからの追及にもめげず、「共産党は勝手に応援してくれている」「応援してくれるのを拒むわけにもいかない」と言い訳されているんですが、白々しくないですかね。

※長谷部氏からの追及で共産党との関係を釈明する矢部氏(6分30秒過ぎ~)

■禁断の「共産ドーピング」
いや、別にご本人が手持ちの票で闘って勝てば、異論はございません。この異例の陣立てになった理由は、区庁舎の建て替え阻止の点で“利害一致”てことらしく。まー、ぶっちゃけ、浪人生活を何が何でも脱出すべく、藁にもすがりたいってことなんでしょうが、陣営の主力部隊となっている渋谷の民主党の思惑、とりわけボスである長妻さんが共産党との野合をよくまあ許したな、と呆れてしまいます。

たしかに選挙戦術的に言えば、前回のヤベっちの得票と共産候補を単純に足すと、2万6000票余りで、その時、自公推薦で当選した桑原区長の2万7000票に肉薄する数字ですから、「共産ドーピング」の効果は確実にありますね。いや、ぶっちゃけ支援の形としては「推薦」で格上のはずの維新、社民、生活の組織票はカスみたいなものなので、共産固定票は実質的に最大級の援軍です。有権者の関心が国政選より低い区長選では、組織戦の威力がさらに発揮されるわけですが、オリンピックと違い、政治の世界でドーピングが「違法」でないとはいえ、「副作用」があることに変わりないのを長妻さんはお忘れじゃないですかね

別にコトが渋谷区だけなら区庁舎が首都直下地震でぶっ壊れようが、共産党が要求する低負担高福祉政策の実現で財政が悪化して夕張化しようが、よその地域に住む人は、どうぞご勝手にというところですが、ド田舎の町長選じゃあるまいし、渋谷という全国が注目する地域の首長選で、民主党が推薦した候補者が共産ドーピングで勝利してしまった場合の政治的意味合いを甘く見ているとしか思えないんですよ。

※ピケティを読み過ぎちゃった!?
nagatsuma
■左翼マーケティングの誘惑と代償
つまり、ネトウヨならずとも2009年の衆院選で票を入れてくれた無党派の皆さんから「民主党の共産化」認定されかねず、ブランド設定的には最悪の展開。ワタシメが安倍さんなら来年の参院選でスクランブル交差点を第一声の場所に選び、「この渋谷では区長選において、民主党が共産党と野合してしまいました」とレッテル貼りしてテレビ露出狙いますけどね。

ピケティのおかげで年金以来、ひさびさの脚光を浴びた長妻さんですが、味を占めてしまったらしく……ピケティを読みふけるうちに、古賀さんと同じく左翼マーケティングの誘惑にハマり、“あっち”に行ってしまったようです。格差是正とか年金問題とか重要な政策課題だし、言っている間はカッコよかったんですが、渋谷区長選という目先のレースをドーピングで勝ちとった評判が、ほかの地域で党再建へと健気に頑張っている皆さんに悪い方向に影響して、一番大事な国政選挙レースで国民審判団から失格の判定をされてしまうんじゃないのでしょうか。。。

■細野さんたちの新党結成に期待
民主党にはかつて「日本が定期的に政権交代できる国になってほしい」という割り切りから少しだけ期待していた時期もあったし、ワタシメ自身も選挙案件でお手伝いをさせてもらって親しい議員さんや秘書さんも多いわけですが、前原さん、細野さん、長島さんたちには、ピケティを読み終えてマルクスに手を出しつつある長妻さんなんぞとはさっさと袂を分かって、維新や旧みんなの党の人たちと政策理念が一致した新党を作ってほしい。「長妻チルドレン」の地方議員さんも本当に今のままでいいと思ってるんでしょうか。

ま、とりあえず、いつ起きるかどうかも不明な野党再編はともかく、目の前に確実にある渋谷区長選を始めとする統一地方選で有権者の皆さんの選択はどうなるんでしょうか。投票には行きましょう。ではでは。

新田 哲史
ソーシャルアナリスト/企業広報アドバイザー
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新田 哲史
アゴラ編集長/株式会社ソーシャルラボ代表取締役社長/NPO法人ICPF 情報通信政策フォーラム理事

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