都議会解散!?選挙が好きな議員なんていない

2016年06月15日 09:00

こちらのブログについて、こんなコメントをいただきました。

これを長坂さんやおときたさんが言うように捉えるのは議員としての立場からの考え方なのかな?
 
私の感覚でいうと、例えばそれを脅しと捉えて不信任案を提出することをもし躊躇するようであれば、議会こそ都民や国家的事業のことを本当に考えているのか?と思ってしまいます。

そこでうぅ…と立ち止まっている、脅しと捉えている時点で議員としての身を切って政治の場で活躍される人としてどうなのかなと思ってしまいました。(略) 

もし、不信任案が先送りされたら脅しに屈した議員として少なくとも私の中では記憶に残ると思います。(略)

長坂さんがブログの中で自身の言葉で『脅』という言葉を使っていなくてよかったです。 

的を射た、そして「はっ」っとさせられたコメントです。

まずぼくが『脅』という言葉を使わないのは、基本的に汚い・荒い言葉を使いたくないからです。 もっと言えば、この言葉選びひとつで揚げ足を取られたり、強いては「名誉毀損」とか言われたくないから。

さて、不信任をつきつけられた首長が、議会を解散することは正当な権限なので、もうそれは、いいとかわるいとかいう話ではなく、「そういうルールだから」ということです。

メディアでは「カード」や「切り札」という言葉を使っていますが、『脅』という言葉を使わず、首長の議会に対する対抗手段と言ったとき、これは十分に、議会に対する牽制になりますし、対抗手段として成立します。 逆に牽制として機能しないならば、首長に解散する権限が与えられる意味がありません。

じゃあなぜ、解散が対抗手段になりえるのか。 それはまず第一に議員は仕事を失い、そして、次の選挙へ向けた活動をしなくてはならないからです。

議員も人ですから、職を失いたくありません。 そして、選挙もできることなら、したくありません。 「したくないこと」だから、対抗手段・牽制として、成立するのです。 これがもし「したいこと」であれば、全く機能しません。

つまり、不信任案を出すというのは、それだけ慎重に考えなきゃいけないということです。 提出する議会側も、自らの職をかける両刃の剣です。

逆にこれが、議員が職を失うかどうかに限らず、提出できるものであればどうなるか。 もし議会が気に入らない人が首長になったら、議会はすぐに不信任案を出すでしょう。

今、身近で有名な例としては、名古屋市。 河村市長の地域政党である「減税日本」が、議会過半数を下回り野党になってしまいました。 もし首長に対抗手段がなければ、こんなときに、議会が不信任案を乱発できるようになってしまいます。 それはよろしくありません。

では、どうして選挙をしたくないのか。 一重に消耗するからです。 そして単純に、選挙そのもので直接的にまちがよくなるということはありません(選挙結果次第で、よくなるということはありますし、そうでなければ困ります)。

もし仮に「100%当選する」という条件でも、しないですむなら、選挙したくありません。 人間関係も疲弊しますし、体力的にはもちろん、金銭的にも消耗します。 例えば、僕は先の選挙では200万以上かかりました。 都議会議員のおときたは、700万~800万とブログに書いています。

結論から言うと、1月にサラリーマンをやめてから700~800万程度を使った計算になります。
http://otokitashun.com/blog/daily/1406/

こんなのがしょちゅうあったらたまったものではありませんし、本当に「金持ち」でしか議員になれなくなります。 このことひとつとっても、あんなにしょっちゅう解散する衆議院議員になろうとする人、なる人は本当に尊敬します、ぼくにはとても・・・。

だからと言って、今回の舛添さんのような然るべきときに、議会が不信任案を提出しないもの、それはそれで、議会の機能不全となります。

そして今回の場合、特に野党は「チャンス」と思っているかもしれません。

元々、もう都議会議員選挙はあと1年を切るほどに迫っています。 今このタイミングで選挙になれば、舛添知事を立候補時に支援していた自民・公明の与党は、大きく票を減らす可能性が高いです。 更にこんないきなり選挙になれば、まっさらな新人が当選するのは準備ができずに難しいので、より一層現職有利となります。

だから逆に、自民・公明はこのタイミングで、選挙をしたくないはず。 それが今回、自民・公明が不信任案提出という判断が遅くなった原因のひとつでもあるでしょう。

ぼくも当選したその日から、「ああ、4年後にまた」「もう3年後だ」「とうとう2年半になってしまった」と、いつも次の選挙のことが頭をもたげていますし、それが議員の常と思います。

議員にとって、それだけ選挙は重いものですし、重いものだからこそ、「住民の代表」として認められるわけです。

だから選挙に行きましょう。

選挙に行っても何も変わらない、と悲しいことを言う人もいますが、少なくとも、あなたの一票は誰かの人生を左右する程度には、影響力のある重大な一票です。

では!


愛知豊橋・長坂なおと のblog より

プロフィール
長坂尚登|1983年愛知県豊橋市生まれ。
地元の時習館高校卒業後、東京大進学、コンサルティング会社で働き、10年間東京で過ごす。2012年にUターンし、商店街マネージャーとして、豊橋のまちなかを奔走。2013年から内閣官房より地域活性化伝道師を拝命。
2015年商店街マネージャーを退職し、豊橋市議に立候補。新人トップ当選で、現職(無所属)フェイスブックページ
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