市長選の投票率が低い市は近隣自治体との合併を進めた方がいい?

2017年11月28日 06:00

都県境にある千葉県市川市(観光協会サイトより:編集部)

コミュニティへの帰属意識、参加意識を失った大方の有権者にどう向き合うべきか

5人の有力な候補者が本気で競い合うとこういうことになるのか、と些か驚いている。

昨日行われた市川市の市長選挙で当選者が出なく、再選挙になるという。

接戦だ、という話は聞いていたが、どの候補者も法定得票数に達しなかった、というのだから、皆さんドングリの背比べだったということである。

投票率が30パーセントを若干上回った程度だということだから、案外この選挙は盛り上がらなかった選挙、有権者の大半が無関心だった選挙ということになる。

まさか市長選挙が行われていたことも知らなかった有権者がいた、ということではないだろうが、多くの有権者から見放されてしまった市長選挙を必死になって戦われた候補者の皆さんが気の毒になってしまう。

ああ、皆さん、誰が市長になってもいいんですね。投票された他の有権者の皆さんの選択にお任せする、ということですね。

私が候補者だったら、そういう文句というか愚痴の一つもいいたくなるような選挙であった。
一生懸命選挙運動をやっていても、大方の有権者からはじろっと白い目で見られていた、ということだろう。

さて、候補者の皆さんは、全員再選挙に挑まれるのだろうか。

まあ、行きがかり上自分から降りるとは言えないだろうが、自分たちの市政に無関心な人がこんなにも多いと、大体人はやる気を失うものである。

やってられませんね。

熱血漢ほど、鼻が白む思いをされていることだろう。

市長選の投票率が低い市は近隣自治体との合併を進めた方がいい、ということかしら

市川市にも千葉都民が増えている、ということだろうか。

自治体の長を選ぶ市長選の投票率が低いということは、それだけ地元の有権者に市長選挙の関心がない、ということなのだろう。

市川市には寝に帰るだけで、職場は東京にある、市川市の中で知っているのは家から駅までの道くらいのもので、市川市にどんな公共設備やどんな公園があるかも知らない、などということになると、市川市の市政にもっと関心を持つべきだ、などと言っても全然ピンと来ないのだろう。

70パーセント近くの有権者が棄権する、というのは、それだけの有権者には市川市はあってもなくてもいいような存在に映っているのだろう。

もはや市川市はなくてもいい、市長も要らない、近隣の自治体と合併すればいい、それこそ東京都に編入して江戸川区を一緒の自治体にすればいい、などという一種の暴言らしいコメントを頂戴したが、案外的を射た指摘なのかも知れない。

住民が殆ど選挙に参加しなくなった自治体は、独立の自治体としての存続価値なし、ということだろう。

なるほど、千葉でもそういう現象があるのか、と気が付いた。

埼玉にも埼玉都民が多い。
埼玉県知事選挙よりも東京都知事選挙に関心が高い。
埼玉県知事の顔も名前もよく知らないが、東京都知事のことには関心がある、という人は結構多い。

住民参加のないところに、住民自治はない、というのはよく分かる。
この考えを敷衍すると、住民が選挙に積極的に参加しないところには独立の自治体を置く必要はない、ということにでもなるのだろうか。

実際に行政に携わっている方々や市議会議員の皆さんからすればトンデモナイ、という話になるだろうが、案外地元の方々は市長も要らない、市議会議員も要らない、独立の自治体として存続させる必然性もない、と思っておられるのかも知れない。

低投票率の背景を探っていくと、案外地方自治の在り方をどう考えるべきか、という難しい問題に逢着するのかも知れない。

なるほどなー、と思っているところである。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年11月27日の市川市長選関連の記事をまとめて転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。

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