立憲民主党は、山尾さんの9条改正案を議論する程度の度量を示しては?

山尾氏公式サイトより:編集部

知恵のあるなしが問われているのに、自分たちに知恵がないのを示すようなことをしていては勿体ないと思うのだが、立憲民主党の皆さんは周りからどう思われても構わないようだ。

まあ、衆議院選挙が終わったばかりで、参議院選挙はまだ先のことなので、今は憲法9条改正反対の声を上げ続けていればいい、くらいに思われているのかも知れないが、自民党の国会議員が如何にも知恵を絞って、まさにこれから喧々諤々の議論を始めようとしているのに、実に呑気なものである。

立憲民主党の方々は、掛け声ばかりで、ちっとも汗を掻いていないように映る。
声はそれなりに大きそうだが、中身がない。

憲法改正に反対する、というメッセージだけはしっかり伝わってくるが、その先をどうするのか、どうしたいのかがまったく分からない。

まあ、自分たちが政権を取るまでは具体的な提案は何もしないつもりなのかも知れないが、そういうことでは抵抗勢力の一翼を担うことは出来ても、まず政権を担うことは出来ない。

どう逆立ちしても、政権与党に肉薄出来るような政党にはなれそうもないなと思わせるほどに、今の立憲民主党は存在感が希薄である。

まあ、民進党も希望の党も然り。

立憲民主党は、せめて国民の現実的な選択肢の一つになり得るような活動を展開された方がいい。
山尾志桜里さんの憲法9条改正試案なども党内議論の俎上に乗せる程度の度量を示された方がいい。

安倍改憲路線に乗せられてしまう、などとへっぴり腰でいると、それこそ本当に立憲民主党の議論など吹き飛ばされてしまうかも知れない。

まだ、間に合うはずである。
立憲民主党の憲法改正論なり憲法改正試案を、たっぷり聞かせてもらいたいものだ。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年2月13日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。