ずいぶん大幅な会期延長だが、安倍総理には吉と出るか凶と出るか

衆議院インターネット中継より:編集部

誰にとっての吉なのか凶なのか、という問題があるが、ここは一応安倍総理と自民党の立場に立って考えてみることにしよう。

アメリカと中国の間で展開されている関税引き上げ競争がどうやら経済戦争の様相を呈し始めている。

北朝鮮や拉致問題を抱えている日本としては、トランプ大統領を激怒させるような物言いはとても出来ないだろうが、だからと言ってアメリカのポチのような振舞いも出来ない。

結局日本は、アメリカと中国の双方にいい顔をすることになる。

まるで鵺である。

しかし、アメリカと中国が本気で経済戦争を始めたら、どちらかの陣営に入らざるを得なくなる。

その時にどうするか。
難しい決断を迫られることになる。

その時期が、どうやら7月に来る。

安倍総理は、今はどこから見ても強運そのものと言わざるを得ないが、7月に入ったら何が起きるか分からない。

国会開会中だと、総理はどこへも逃げられないはずである。
まあ、それでもなんとかなってしまうのが、自民党の底力なんだが……。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年6月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。