映画「ボヘミアン・ラプソディ」、批評に負けずチャンピオンに

2018年11月06日 06:00

やっぱり、まごうことなきチャンピオンですね。

映画「ボヘミアン・ラプソディ(Bohemian Rhapsody)」が、11月第1週の北米週末興行収入1位に輝きました。フレディ・マーキュリーを軸に伝説のバンド、クイーンを描いた力作です。前評判は芳しくなく市場予想は3,500万ドルだったところ、見事5,000万ドルを叩き出したため、製作費の5,200万ドルを超えること間違いなし。ディズニー傘下に入る前の20世紀フォックスとしても、御の字だったことでしょう。

映画「ボヘミアン・ラプソディ」より(アゴラ編集部 ©︎2018 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.)

なお、音楽関連の伝記的作品で過去最高のスタートを切ったのは、2015年公開の「ストレイト・アウタ・コンプトン(Straight Outta Compton)」で、6,020万ドルを稼ぎ上げました。同作品は、90年代にセンセーションを巻き起こしたラップ・グループ、N.W.Aがフィ—チャーされ、メンバー自身の息子が出演したことでも、話題になったものです。

話を元に戻して。

フレディ・マーキュリーを演じたのは、エジプト系アメリカ人のラミ・マレック。フレディがザンジバル、現在のタンザニア出身ですから、風貌は当たらずも遠からずといったところです(ファンの方にしてみれば、遠い!と怒られそうですが)。エキゾチックながらに影が宿るその表情が印象的なラミ、出世作と言えばドラマ「Mr. Robotですよね(ついつい、ドモアリガットと歌ってしまいますが)。サイバー・クライム・サスペンスと呼ぶべきジャンルにあり、精神的に不安定なセキュリティ・エンジニア兼ハッカーを怪演しています。

2016年のエミー賞では、主演男優賞を獲得。

不気味なオタクの役柄とは裏腹に、満員のアリーナで熱唱するラミの姿はダイナミックで同じ人物とは思えません。英国人振り付け師がみっちりトレーニングした賜物ですね。さらにラミ、フレディに成り切るために、フレディのオーバーバイトを忠実に再現すべく特別仕様の人口歯を着用しました。自分の歯型に合ったインビズアラインでも滑舌が途端に悪くなりますから、滑舌や発声が気になって普通の方なら演技どころではありませんよ。

ラミに白羽の矢が立つ前は、コメディ映画「ボラット」でお馴染み、サシャ・バロン・コーエンがフレディ役に起用されていました。しかし、結局クイーンのギタリストを務めたブライアン・メイやドラマーのロジャー・テイラーの反対を受けて、降板に。特にブライアンは、サシャはお笑いの色が強過ぎると支持していなかったようです。

サシャが去った後、同作品のプロデューサーがドラマ「ミスター・ロボット」の大ファンで、かつラミの下顎がフレディを彷佛するからという理由で、ラミの大抜擢と相成りました。人生、何が起こるか分かりませんね。フレディ役を手にしたラミの気持ちは、まさに「rock you!」だったり?日本での公開は、今週末の9日からとなります。

おまけとして、英デイリー・テレグラフ紙が伝えたクイーンのファンが選ぶ厳選の歌詞トップ10をご紹介しておきましょう。あなたの好きな曲は、見つかりましたか?

10. “There’s a rumour going round. I got a clear outta town, yeah I’m smelling like a dry fish”
Stone Cold Crazy/Queen (1974)

9. “Get your party gown. Get your pigtail down. Get your heart beatin’ baby”
Tie Your Mother Down/Brian May (1976)

8. “When you’re through with life and all hope is lost, hold out your hand ‘cos friends will be friends right ’til the end”
Friends Will Be Friends/Freddie Mercury & John Deacon (1986)

7. “She’s a killer queen. Gunpowder, gelatine, dynamite with a laser beam. Guaranteed to blow your mind. Anytime”
Killer Queen/Freddie Mercury (1974)

6. “But it’s been no bed of roses, no pleasure cruise. I consider it a challenge before the whole human race, and I ain’t gonna lose”
We Are The Champions/Freddie Mercury (1977)

5. “In the quiet of the night let our candle always burn, let us never lose the lessons we have learned”
Teo Torriatte (Let Us Cling Together)/Brian May (1976)

4. “Nothing really matters, anyone can see, nothing really matters, nothing really matters to me”
Bohemian Rhapsody/Freddie Mercury (1976)

3. “You can be anything you want to be, just turn yourself into anything you think you could ever be”
Innuendo/Queen (1991)

2. “My soul is painted like the wings of butterflies, fairy tales of yesterday will grow but never die. I can fly my friends”
The Show Must Go On/Brian May/Queen (1991)

1. “Don’t stop me now, I’m having such a good time, I’m having a ball”
Don’t Stop Me Now/Freddie Mercury (1978)

(カバー写真:Ian Muttoo/Flickr)


編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2018年11月5日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。

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