今週のつぶやき:半導体材料問題、韓国はあまりにも浅はか

ジャニー喜多川さんの死去でアイドルグループの行方は変わるのでしょうか?変わるかもしれません。会社は今後も残るでしょうが、喜多川さんの天才的な人材発掘能力、そして卵を育て上げる才能はカリスマそのものでありました。一方、歌って踊れるというスタイルが今後もエンタテイメントの首座にあるのか、私には疑問があります。さて、どう変化していくのでしょうか?

では今週のつぶやきです。

過熱するNY市場、弱々しい東京市場

この違いは何なのでしょうか?NYも東京も直近の安値を6月3日に付けた後、本日までの戻りはNYが10.1%程度、東京は6.6%。また、チャートを見ると利下げ期待に沸くNYはぐいぐい株価が上昇、低金利でメリットがあるGAFAやナスダック銘柄は強く、特にアマゾンは再び2000ドル台に乗せてきています。一方、東京にはマネーが流入してきていない、つまり、投資として魅力がない、ひいては成長市場ではないとみられている可能性があります。

なぜでしょうか?最近の日経を見ていても日本企業からの目を見張るような発信は極めて少なく、むしろレッドオーシャンで泥沼の戦いをしている様子がうかがえます。セブンペイも結局その泥沼で開発を焦りすぎた結果であり、この代償は相当高いものになるでしょう。

日本企業は利益を上げ健全だ、という見方は数字の上。しかし、国内外企業へのM&Aを通じた業績アップであり、世界の注目を集めるアイディアは上がってきません。つまり、金はあるけど魅力に欠けるのが日本企業ということになります。これでは株価は上がりません。我々日本企業に何が必要なのでしょうか?大構造改革が求められます。

半導体材料問題、韓国はあまりにも浅はか

私は韓国向けの半導体材料に関する日本政府の判断について「輸出規制」ではないと7月5日付ブログに書かせて頂きました。いろいろなご意見がありますが、今改めて申し上げますが、こんなものは規制という言葉はふさわしくありません。単なる「優遇措置の留保」であります。制限した訳ではなく、普通に戻した、それだけです。

写真AC、韓国大統領府FBより:編集部

また、多分ですが、韓国側の実質的な影響は軽微なものにとどまるはずで半導体が生産できなくなるとか、世界経済に影響があるなんて言うのは宇宙人の話をするような素っ頓狂な論理であります。

もともとは通商の実務上の話であって韓国が2004年にホワイト国に認定されたなんていう話もニュースになった記憶すらない専門分野のことであります。それが留保されたことがなぜ、ここまで一般社会を大きく揺るがすのか、特に韓国側の感情論は「無知の上塗り」で韓国の主婦達が不買運動しようとカカオトークでやり取りしているのです。

安倍首相や世耕大臣がわざと油に火を注いだような気もしますが、政治の部分と実務の部分をしっかり切り離して考えないと日本も韓国もとんでもない勘違いをしかねません。機能していないWTOへの提訴は意味をなさないし、アメリカに泣きついても「そうかい、そうかい」と頷いてもらったと喜ぶ韓国側の報道にあきれ返ってしまっています。とにかくレベルが低すぎです。個人的には日本が本件の報道を事実以外一切やめてしまった方がもっと効果的ではないかとすら思います。

はやぶさ2 「君は1000%」です!

カルロストシキの「君は1000%」という歌が80年代に流行ったのですが、津田雄一プロジェクトマネージャーが会見で「100点満点の1000点!」といったのはそれほどの快挙だったと理解しています。果てしない宇宙で時差がある中での遠隔作業を当たり前のようにやってのけたこのチームに「君は1000%!」と言ってあげたいです。(動画はJAXA公式YouTubeチャンネルより:編集部)

宇宙にはロマンがあります。そしてその果てには何があるのか、我々にはまだ解明できていないことがたくさんあります。今、そんな中で人工衛星は飛行機を飛ばすような感覚で打ち上げますし、中国は月の裏側に、そしてインドも15日に月探査機を打ち上げます。また、民間ロケット会社がより安い費用でビジネスを目的に宇宙への進出を企てています。

2-30年前は宇宙の話をしても雲をつかむような感じでしたが、今や、ビジネスとして目論めるような時代になってきたのでしょう。イーロンマスク氏のスペースXは順調ですし、堀江貴文氏のベンチャーもようやく可能性の光が見えてきました。そんな中で「はやぶさ2」の成功は日本人に「宇宙開発は日本」というイメージを植え付け、若い世代がもっと興味を持ってくれると宇宙開発最先端の日本として飛躍してもらいたいものです。

後記

参議院選、やっているのですよね?なぜかほとんど盛り上がっていないような気がするのは私が海外にいるからでしょうか?政治よりも「夏休みだ、3連休だ」という感じに見えます。報道が少ないということは争点が少ないということです。投票率の低下とともに野党は厳しい戦いとなる可能性は否定できません。

では日本の皆様はよい連休をお過ごしください。


編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2019年7月13日の記事より転載させていただきました。