今週のつぶやき:大荒れの北米市場、菅政権運営予想など

2020年09月05日 14:00

高い海水温度が引き起こす巨大台風の発生。それよりも以前はフィリピンの方で発生したものが北上していたのに最近は日本近海で発生し、一気に勢力を増し、強大化しながら日本に近づくケースが増えています。台風10号、心配です。風速85メートル、想像を絶する話です。被害が最小限にとどまることを祈るばかりです。

では今週のつぶやきをお送りします。

狂った歯車、市場の調整は深いのか?

写真AC:編集部

木曜日の北米市場は台風並みの大荒れでした。金曜日朝発表されたアメリカの8月度の雇用統計は想定を上回る137万人増で失業率は8.4%と前月の10.2%から更に改善しました。ただし、この137万には国勢調査の臨時雇用が24万人含まれるため、パッチワーク的な部分がないとは言えません。ただ、どう見ても悪い数字ではなく、「失業率の10%と大統領選の関係」からすればトランプ大統領はまた一つ不安材料を取り除いたといえるでしょう。

問題は株式市場です。金曜日のダウはやや上げて寄り付いたものののその後、崩落、終わりにかけて一時はプラス圏まで戻すなど乱高下となりました。ハイテク銘柄が多いナスダックも引き続き大荒れで一時、売りが売りを呼びました。経験則からはハイテク株はピークアウト感があり立ち位置の修正があり得そうです。すでにアップル、テスラはこの数日だけで高値からの調整幅は一時20%を超えましたが、まだ底打ち感がない状態です。昨日も指摘しましたが株式ゲームだったとすればゲームオーバーで退出者が続出しかねない危険性があります。

景気という意味では着実に回復の歩調にあると思いますが、「歩調」というぐらいで歩く速度ですから暴走機関車とは程遠かったことにようやく気が付いたというでしょう。日本株も当然影響は受けますが、そもそもアメリカ株のように伸びきっていたわけではないので調整幅はさほど深いとは思いません。ただし、台風などで様々な経済的影響が出てくればこれはまた別の話になると思います。

菅総理大臣(予定)の器量

総裁選出馬会見をする菅氏(公式Facebook)

菅総理が誕生した場合、どのような政権運営になるか、個人的予想をしたいと思います。まず、ほぼ自信を持って言えるのは菅氏は大枠を構えるというよりピンポイント型の標的の対応に優れた能力を発揮します。大きな組織、つまり閣僚という枠組みではその求心力は未知数であります。また、多くの議員がワンポイントリリーフと思っており、「菅総理」を立てるというより次の総裁選を視野に入れた打算的な政治的展開が繰り広げられるとみています。

菅氏は拉致問題担当、沖縄基地負担軽減担当の他に総務大臣の経験から携帯電話の料金引き下げといったことを行ってきました。次は何をと思ったら「地銀が多すぎる」と述べ、SBI証券の北尾吉孝会長に電話を入れ「北尾さんの進める地銀再編、頑張って進めよ」とエールを送りました。菅さんらしい攻め方でキーパーソンをしっかり押さえてぐぃっと進めるので安倍政権でよく見た会議に次ぐ会議というよりより密室内でコトが進んでいくやり方を得意としています。

ただ、その手法は一部では有効なものの総理大臣としての正攻法ではありません。それを続けるとどこかで必ずしっぺ返しが出そうです。ここが菅さんのリスク。もう一つは外交です。菅氏はやはり内政、いやむしろ「内助の功」的な方なので外交のようにある意味、スプラッシーでぶち上げ型、更に相手に論理で押し通す点については未知数というより未経験そのものだと思います。よって外務大臣に誰をつけるかは一つのキーかと思います。個人的は河野氏の返り咲きがあってもよいと思います。いずれにせよ、組閣人事が見ものだと思います。

日本のエンタメはなぜ世界に発信されない?

韓国の人気グループ、BTSが9月5日付アメリカビルボードのヒットチャートで初登場1位を記録しました。報道では坂本九の「スキヤキ(上を向いて歩こう)」以来のアジア発1位とされますが、私も中学生時代から付き合ってきたビルボードのヒットランキングで初登場1位というのは驚愕の快挙であります。韓国は昔からエンタメには強く、世界レベルでのタレントやヒットを輩出してきた一方、日本からはこの数十年、ほとんど出ていません。

先週リリースされた最新版の「ARASHI’s Diary -Voyage-」で嵐のメンバーがある重要な発言をしていました。

「僕たちはCDやDVDしかリリースしていない。だけどそれはもう廃れつつあり、僕らの音源がそのうち、再生されなくなるのではないか」

という危惧と同時に「今回、ようやくネットでリリースされ、世界に向けて飛び出す第二章が始まる」という趣旨のことを述べています。活動休止が迫る中、ようやく海外に出るのか、という感じです。個人的にはジャニーズ事務所が作り出した日本のエンタメ業界の枠組みと常識が今、ようやく崩れてきたということかと思います。今般、ジャニーズ事務所から藤島メリー泰子氏も代表取締役会長を辞し、名誉会長に下がります。遅すぎた改革です。

なぜ、日本はエンタメで世界に後れを取ったのか、私は何か、見えない力がずっとあったように感じます。日本の歴史においてエンタメ業界は一般的には普通の日本人が積極的に入り込む世界ではありませんでした。そこには業界の特殊な関係がドロドロに渦巻いているわけですが、ネット社会がその排他的で特殊性を打ち破るのであれば日本発のエンタメはもっと伸びる余地はあります。アニメだけじゃない日本の能力がようやく発揮できる環境が出来てきたのかもしれません。

後記

私どもはカナダ産マツタケを日本向け贈答用でオンライン販売しています。受注好調なのは中国産より香りがよいとされることもあります。マツタケと言えば虫が気になる人もいますが、虫が巣くうほどうまいともいえます。虫を避けるにはなるべく新鮮でかさが開いていないものを選びましょう。その中国産は今年は航空便がなく、輸出手段が限られることもあり、日本向けはぐっと絞り込まれているようでアメリカ産を含めて今年の秋は北米産マツタケが日本の食卓を席巻するかもしれません。ぜひともお試しあれ。

では今日はこのぐらいで。


編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2020年9月5日の記事より転載させていただきました。

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