自粛の実態経済に与える影響

2011年04月11日 09:13

先週金曜日発表の景気ウォッチャー調査を読む限り、想像以上に日本経済は傷んでいるようだ。

震災による一過性のものか、或いは、これからも相当の日数この様な状況に留まるのか、今の所良く判らない。

それにしても、テレビCM からお花見まで自粛ムードを広げるのは、結果自分で自分の首を絞める事になると、一昨日書いた

3月の現状判断DIは、27.7と前月比20.7ポイントの大幅な低下となった。
 家計動向関連DIは、東日本大震災の発生を受けて、地震直後に水、食料品、防災用品等で高い売上の伸びを示したものの、物流の停滞による商品の入荷が不足したこと、消費マインドの冷込みや自粛ムードにより、買い控えや飲食・旅行・宿泊分野でのキャンセルの続出がみられたこと、計画停電により営業時間が短縮されたこと等から、大幅に低下した。
 企業動向関連DIは、一部で復旧需要や被災企業に代わる代替生産のための受注増がみられたものの、生産設備等の損壊や取引先企業の被災、原材料・資機材の供給不足や入荷の遅延、原燃料価格の高騰によるコスト上昇、計画停電の影響などにより、生産活動に支障を来していること等から、大幅に低下した。
 雇用関連DIは、震災後に企業が先行き不安感を持っていること、一部の企業で採用や求人の見直し・延期がみられること等から、大幅に低下した。
 3月の先行き判断DIは、26.6と前月比20.6ポイントの大幅な低下となった。
 先行き判断DIは、被災後の復旧需要が期待される一方で、消費者及び企業が今後の経済の先行きや、計画停電の状況、福島第一原子力発電所事故による影響等について不透明感を持っていること、雇用調整の動きがみられること等から、家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてで大幅に低下した。
 以上のことから、今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気は、東日本大震災の影響で急激に厳しい状況になっている」とまとめられる。

 

中でも、想像通り自粛により飲食関連の落ち込みは前月比マイナス27.5%と悲惨である。

景気-1

居酒屋のアルバイトで生計を立てている大学生等はこの直撃を受け、就活以前に経済的理由で、退学を余儀なくされるのではないかと危惧する。

飲食店も店を閉める所多数出そうで、テナントもさぞかしお手上げの状況だろう。タクシー業界も悲惨と思う。

鉱工業生産は、東北地方におけるサプライチェーンの寸断と言う、どうしようもない問題があり、これは時間との闘いだと思う。

しかしながら、個人消費の部分は国民の意識の持ち方一つで如何様にもなる筈である。

ムードに流された、意味のない自粛は結果実体経済を縮小させる自傷行為に過ぎず、震災から一か月が経過した今、もうそろそろ自粛は止めにして普通の日常生活の戻る段階ではないだろうか?

山口 巌

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