不安定度を増してきたイラン情勢

2013年05月28日 13:12

25
この6月14日には、イランで大統領選挙が行われます。この立候補者について、いろんな見方があるんだが米国が、保守穏健派の候補がいないのはおかしい、と批判しています。イランでの大統領選挙では、憲法擁護評議会という組織が立候補者を選ぶわけで、この組織のバイアスがかなりかかる。現在、8名の候補者に絞り込まれたようです。「イランラジオ日本語」は、その中の3人の候補者の主張を紹介。中にはスタンフォードで学んだ人もいるらしい。候補者らの主張で大きなものは、イラン経済を石油依存から脱却させる、という点です。そこに核開発も入るのかどうか不明ながら、国連や米国による経済制裁が効果を発揮しているんでしょう。


シリアのアサド政権を支援するイランに関係してイスラエルがイランへ攻撃を仕掛ける、という動きもあり、ロシア、イランと欧米という対立軸も大きく浮上してきました。シリア内戦では、アルカイダらの反政府側が劣勢になりつつある。一方、EUがシリアの反政府側への武器禁輸を解除する、という話もあります。

イランは反イスラエルのヒズボラへ武器を供与しているようで、この「RT News」によると、イランが大量の長距離地対地ミサイルを配備した、と書いています。射程は2000キロでイスラエルや中東へ進出した米国の基地を攻撃できる能力があるらしい。

根本を断つためにイスラエルがイランを攻撃すれば、中東情勢はかなり不安定になるでしょう。シリア内戦が中東全体へ広がるかもしれない。これが原油価格へ跳ね返ってくるのは必至。またホルムズ海峡通行の安全が確保されなくなれば、中東からの原油がこなくなります。米国の制裁措置が手加減され、量は削減されつつ日本へもイランから原油が入っている。日本や世界経済への影響はかなり大きいでしょう。

表題のブログでは、27日にバグダッドで7発の爆発事件があり、50名以上が死亡し、100名が負傷した、と書いています。スンニ派VSシーア派の構図。一般的に多数派はスンニ派なんだが、イランではシーア派がマジョリティです。シーア派は石油利権を握り、スンニ派はその分け前をよこせ、という経済的な対立も一因になっているようです。スンニ派にはアルカイダなどの過激派が含まれている。アルカイダはCIAの手先、という陰謀論めいた話もあり、だとすればイスラム圏内の派閥対立は欧米が煽っているのかもしれません。

いずれにせよ、今の中東情勢は、シリアとイラン、といった線でつながっています。それに欧米やイスラエル、トルコ、といった勢力が対峙し、一触即発の状況が続いている。ここに点火されれば、アベノミクスなど吹っ飛びます。
中東の窓
バグダッドの連続テロ事件
※画像はイランイスラム共和国在日大使館ホームページより。


Fierce fighting between Sudan troops and rebels
The Star Telegram
陸上自衛隊の部隊がPKOに参加している南スーダンなんだが、ここんところ反政府軍の動きが活発化し、こないだは政府軍4人、反政府武装勢力20人が戦死する激しい戦闘が起きました。このAPの記事によると、26日にも政府軍が反政府武装勢力に大規模な攻撃を仕掛けたそうです。政府軍のスポークスマンによれば、70人以上の反政府兵を殺害し、2台の戦車を捕獲した、とのこと。一方、反政府側は政府軍に多数の犠牲を強い、5機の戦闘機を撃墜した、と主張。どっちの話も大本営発表のようだ、と書いています。激化するスーダン情勢。自衛隊員に被害が及ばないことを祈ります。

Ex-Apple Employees Reveal How The Company Is So Good At Keeping Secrets
BUSINESS INSIDER
機密保持義務、というのが企業の従業員にあります。産業スパイがあちこちにいるわけで、企業防衛には欠かせません。たとえばアップルのケース、ということで、この記事では具体的に何人かの元アップル社員に実態を聴いています。スティーブ・ジョブズ氏は機密保持にひじょうに過敏であり、社員はその圧力でよく眠れないほどのストレスにさらされていた、というのは有名な話。同社が製造委託している中国工場では、試作機を紛失した従業員への「取り調べ」でその従業員が自殺するようなことまで起きている。この記事によれば、厳しい機密保持への圧力はすでにアップルの企業文化で、社員たちは素直にそれを受け入れているようです。

「歩行アシスト」のモニター使用を開始
ホンダ
モビリティを追求する自動車メーカー、ホンダが、歩行アシスト、という機器を病院などへ有料で貸し出すようです。これ、取材で実際に装着してみたことがあるんだが、腰骨のあたりで保持されたアシストが足の振り出しを助けてくれます。階段の昇降などもスムーズ。自分の脚で歩いているのか、アシストのせいか、ちょっとわからない程度の補助、といった感覚ながら、確かに歩くのは楽に感じられました。リハビリ系の病院関係者の方、どうでしょうか。

アクセス増加を狙え!読みたくなる記事タイトルの付け方、7つの秘密
LIG
ブログに限らず、どんな記事でもタイトルはとても重要です。アゴラでも気をつけてタイトルをつけています。この記事によれば、短く簡潔で検索を意識した言葉を入れる、具体的な数字を入れる、役立つ情報だとわからせる、インパクトのある文言を入れる、といった読ませるためのヒントを紹介。読者ターゲットを絞り、その人たちのための記事だよ、とわからせるのも重要だそうです。炎上手前のキャッチーなタイトルもたまにはいいでしょう。長々としたタイトルは、もうそれだけで読んだ気になっちゃうので逆効果です。どんな内容なのか、興味を持たせなきゃね、自戒を込めて。

Asia’s Place at the 66th Cannes Film Festival
THE DIPLOMAT
第66回になるカンヌ映画祭なんだが、是枝裕和監督の『そして父になる』が審査員賞を受賞しました。アジアからの作品では、中国人ジャ・ジャンクー(賈樟柯)監督の『ア・タッチ・オブ・シン』が脚本賞をとっています。この記事では、カンヌ映画祭におけるアジア映画の存在感について書いている。まずインド。ムンバイ(ボンベイ)のハリウッド「ボリウッド」は、すでに確固たる地位を確立しているようです。日本以外では、ジャンクー監督に代表される中国と香港、フィリピン、カンボジア、シンガポール、台湾、となっています。ちなみに最高賞であるパルムドールはチェニジア系フランス人アブデラティフ・ケシシュ監督の『アデルの人生』。個人的にはコーエン兄弟の作品がおもしろそうです。

恐怖は金になる
デジタルマガジン
こんなものが売れてるのか、とちょっと驚くような記事です。それは何かといえば、黄色く塗られた直径1.2メートルのボール状カプセル。家族四人が1週間、サバイバルできる密閉式のシェルターらしい。この記事によると、こんなものに入って一週間も海上を漂流すること自体が地獄、と書いています。こないだのオクラホマの竜巻でも地下室のシェルターが有効、と思われていたんだが、竜巻は一階部分、地下室の屋根ごと剥がして持っていってしまい、あまり効果がなかった、という報道もありました。どうやって天変地異から身を守るのか、よくよく考えておいたほうが良さそうです。

Yahoo reportedly bidding at least $600 million for Hulu
BGR
日本でも少し知られてきた動画配信サイト「Hulu」を米国Yahoo!が買収したがっている、と言う記事です。買収金額はライセンス料を含めて600億円から800億円の間らしい。この動き、GoogleがYouTubeで動画配信を始めるため、その対抗策としてHuluを欲しがっている、ということです。この記事によれば、Yahoo!はフランスのDailymotionを買収しようとしたんだが、フランス政府により妨害された、とのこと。で、こっちに食指を動かしている、というわけです。

YouTubeの潜在売上が2020年までに2兆円に
PRONEWS
ライバルのYouTube、Googleに買収されたのが2006年で、ここにきて一気に収益を拡大し始めているようです。毎月平均1億人が利用している同サービス。動画広告収入に加え、平均2.99ドルという課金モデルを始めました。自分の好きな動画を広告なしで見たい、というユーザーが増えているんでしょうか。デバイス自体と通信環境の進化が動画配信の流れを後押ししています。アゴラでも動画配信してるので、ぜひご視聴ください。今のところ生放送は無料です。

Top 10 business class airlines
FOX NEWS
出張はビジネスクラスですか? ひょっとしてファースト? 普通はエコノミーですね。この記事では、ビジネスクラスのトップ10をランキングしています。残念ながら日系航空会社は一社も入っていません。まあ米国のニュースサイトだからしょうがない、とも思うんだが、しっかりシンガポール航空とタイ航空が入っている。しかしアラブ系が強いですね。エミレーツ航空、アブダビのエティハド航空、オマーンエアもランク入りしています。1位になっているニュージーランド航空は、ユニークな機内サービスでも有名。フルフラットになる約56センチの革張りチェア、自宅にいるかのようにリラックスできるらしい。格安航空が大流行ですが、こうした空の旅もやはり魅力的です。


アゴラ編集部:石田 雅彦


アゴラの最新ニュース情報を、いいねしてチェックしよう!

関連記事

アクセスランキング

  • 24時間
  • 週間
  • 月間

過去の記事

ページの先頭に戻る↑