反米国家に利用されるスノーデン氏

2013年06月25日 11:49

「お尋ね者」の元CIA職員のスノーデン氏が雲隠れしたようです。本来、搭乗すべきモスクワからキューバへ向かう航空機に乗っていなかったらしい。何か起きたのか、メディアが右往左往しています。彼をアテンドしているウィキリークスのジュリアン・アサンジ氏は電話会見で「彼の身柄は安全」と保障したようなんだが、モスクワ便の一件はどうも陽動作戦の可能性が高そうです。


この「八木啓代のひとりごと」というブログは、スノーデン氏がどうしてエクアドルを亡命先に選んだか、について書いています。南米の反米国家エクアドルは米国から逃れたい人間にとって安心感でも環境でも「いい選択」になるらしい。表題記事は、エクアドルのコレア大統領がメディアを「インクを使う暗殺者」と呼んでいる、と書いています。英国ロンドンのエクアドル大使館がアサンジ氏を保護している理由について、単なるPRに過ぎない、と手厳しい。一方「国境なき記者団」によるメディア問題についてのエクアドル評は「まあまあ」のようです。

あるモノゴトを一面だけで眺めると誤解しがちなんだが、各国の体制の内情も同じです。完全無欠の国家などない。どこもあちこちに誤謬や破たんを抱えながら、なんとか体制を切り盛りしている。今回のスノーデン氏亡命騒動は米国の内政問題であり、これを国際的に利用しようとする勢力もいます。また米国も他国の内政に容喙することが多々ある。「お前が言うな」の応酬ではモノゴトは解決しません。

Tech Crunch 日本版
エドワード・スノーデンが亡命をもくろむエクアドルは、ジャーナリストにとって理想郷ではない


Why China Soured On Europe
THE DIPLOMAT
もちろん世界中の国が「監視国家」というわけじゃないんだが、米国のNSA(国家安全保障局)による市民情報の盗聴監視が明らかにされ、中国の人権侵害も相対的なものに過ぎないことがわかりました。この記事では、中国がEUとの関係でギクシャクしている理由を分析。以前のような戦略的なパートナーとしての関係がなくなっているらしい。中国にとってEUが魅力的な市場ではなくなり、中国は国内市場を守るために保護主義的な政策を継続しています。これは一見、古くさい南北問題や環境問題と同じで、後ろから追いすがる国が都合良く自分たちの主張を唱えるだけのことのように見えますが、国家による市民の監視問題と同じようにEUや米国が安易に中国を批判できるほどその立場は強くない。今や世界はどこも同じような問題に直面しつつあるようです。

日常の様々なシチュエーションに合ったBGMが聴けるWebラジオ『Melomics@life』
K’conf
コレ、やってみたんだが、ピコピコの電子サウンドばかりですね。著作権に配慮した「自動作曲」だからしょうがないのか。ながら聴きだとこういう音のほうが疲れにくいのかもしれません。しかし、開発したのがスペインのマラガ大学ってところが興味深い。マラガはピカソの生誕地であり、彼の美術館もある。アンダルシアの古都であり、コスタデルソルの魚介類が豊富な素晴らしい街です。

Pink Floyd Reunites To Write Scathing Letter About Internet Radio Station Pandora
BUSINESS INSIDER
プログレッシブロックの大御所、ピンク・フロイドは、今でも多くのファンを楽しませています。2005年には一時的に再結成され、話題になりました。しかし、ギタリストのシド・バレットやキーボード、ボーカルのリチャード・ライトが亡くなり、残されたメンバーは三人になってしまった。この記事は、日本で聴けない米国のインターネットラジオ「パンドラ」にピンク・フロイドのメンバーが抗議のメールを送った、と報じています。ようするに、アーティストから不当に搾取している、というわけ。インターネットラジオがインディーズのアーティストの育成に寄与していることは支持しているようです。

白井権八 視線の移動
コラム・イナモト
コレで今でも聴ける立川談志の演目『白井権八』について書いているブログです。談志は2011年に死んじゃってます。歯に衣着せない物言いで人気あったが、政界へ出たりで毀誉褒貶もある落語家だった。イラストレーターの山藤章二は「談志は古典落語を現代へよみがえらせる」とか言ったんだが、このブログでは聴き手の視線を揺り動かす談志のアドリブがスゴい、と書いています。ちなみに白井権八ってのは、江戸前期の実在の武士。飼い犬のケンカというバカバカしい理由で同僚を斬り殺して因幡鳥取藩から蓄電。江戸に出て吉原の花魁に岡惚れし、郭へ通う資金作りのために辻斬りを重ね、130人もの強盗殺人を犯した大罪人です。愚かしい連続殺人の犯人なのに、なぜか歌舞伎や講談なんかのテーマになったのは、やはり絶世の美男子だったからでしょうかね。そういや「お尋ね者」のスノーデン氏も彼女と別れて内部告発した、という報道ばかり目立ってました。色男金と力はなかりけり、です。


アゴラ編集部:石田 雅彦


アゴラの最新ニュース情報を、いいねしてチェックしよう!

関連記事

アクセスランキング

  • 24時間
  • 週間
  • 月間

過去の記事

ページの先頭に戻る↑