「城ブーム」くるか

2014年01月28日 13:07

200807_熊本城h

数年前からジワジワと注目を集めているのが、但馬の竹田城です。「雲海に浮かぶ城」とか「日本のマチュピチュ」とかいうキャッチフレーズで有名になっている。NHKの大河ドラマ『軍師官兵衛』は黒田如水が主人公なんだが、戦国時代の但馬地方は中小豪族が割拠し、織田信長が制圧に苦慮した土地です。丹波篠山などの播但あたりは、今でも草深いところがあちこちに残っています。牡丹鍋が有名なように、まだまだ動植物も多い。中国山地のとっかかり、というわけで、なだらかな山々が複雑な地形を形成しています。そうした土地にある竹田城は、中世より軍事的拠点として重視されてきたらしい。近世になってからは、生野銀山の利権もあり、尼子、山名、毛利、織田といった勢力が取り合っています。


この竹田城なんだが、最近になって大ブームが到来し、城壁が崩れるなど、弊害も出てきているようです。2013年10月からは、入場料(高校生以上300円)を徴収することになったらしい。また、いわゆる歴史好きな女性「歴女」も訪れるため、ハイヒールで土嚢に穴が空き、問題になったりしています。表題ブログによれば、竹田城ブームには火付け役がいるようです。竹田城に限らず、最近では「城ブーム」でもあるそうで、ブラウザゲーム『艦隊これくしょん』が当たったDMM.COMが「城これ」なる商標を取得した、という話もネット上に出ています。城郭をヒロイン化したゲームができるんでしょうか。

考えてみれば、日本ほどあちこちに城の多い国も珍しい。それだけ戦争状態が続いていた、とも考えられるんだが、『鉄砲をすてた日本人』(1979)を著したノエル・ペリンによれば、戦国時代の日本にあった火縄銃の数は世界的にみても比類ないほどだった、という説もあります。文禄慶長の役では兵士の1/4が鉄砲隊だったらしい。それが江戸期、太平の世になり、城も象徴的なものになっていきます。竹田城も江戸初期には廃城になりました。しかし、こうして残された戦国時代の遺跡は、今も我々の耳目を楽しませてくれます。今年は「城ブーム」がキーワードになりそうです。

お勧めスポットリサーチファーム
雲海に浮かぶ天空の城“異常人気” 竹田城跡、来場者24倍に ブームの火付け役は

※写真は熊本城


“善玉”が“悪玉コレステロール”に変わるとき→心臓を守るどころか悪化させると米専門家
IRORIO
マイナスイオン信仰が嘘っぱちなのは当然としても、多くの人は科学技術が疑わしいと感じていません。しかし、それまで信憑性が確実視されていた学説などがマヤカシだった、という事例は古今東西で枚挙に暇がない。脳の外科的な手術「ロボトミー」はノーベル賞まで取ったんだが、今そんなのやってる脳外科医はいません。「コレステロール」についても諸説紛々、ナニが正しいのか、一般人にはよくわからないことおびただしい。ネット上にはいろんな説が飛び交っています。自分がちょっと疑問を抱いたことは、よくよく調べ、吟味してみたほうがいいでしょう。

Xu Zhiyong sentenced to four years in prison
The Telegraph
これ、あまり日本のマスメディアで報じられていないんだが、徐勇という中国の人権弁護士に対し、反体制活動のため、懲役四年の判決が出された、という記事です。2009年に自宅で逮捕され、一時、保釈された後、2013年4月から自宅で軟禁状態におかれていたらしい。2013年8月に再逮捕され、今回の裁判で有罪となり投獄されることになった、というわけ。彼の活動や主張が、中国各地で頻発する党幹部らの腐敗を炙り出し、中央政府による綱紀粛正へとつながったそうです。その活動はけっして「過激」なものじゃない。穏当な批判行動のようです。逮捕軟禁再逮捕、といった二転三転した対応にみられる通り、中央当局も彼の処遇には苦慮した形跡がある。しかし、四年、という厳しい判決が出て事態は次のステージへ移りました。

始祖的日本人の冒険心
どーか誰にも見つかりませんようにブログ
我々ホモ・サピエンスの祖先は、かつてアフリカ大陸で誕生し、そこから出て(脱アフリカ)世界中へ広がっていった、というのが定説です。ヨーロッパやアジアなど、アフリカ以外の土地で平行的に人類の祖先が誕生した、という説もあるんだが、今のところ否定されている。ということは、日本人の祖先も遠くアフリカからやってきた、というわけです。アフリカから日本列島へいたる過程には、いろんなことがあったんだと思う。それにしても生物の伝播力、というのは凄まじい。環境適応さえすれば、極地でだって棲息できます。ほ乳類でこれほど広まったのは人類と鯨類くらいでしょう。経験則なんだろうが、水平線の向こう側に立ち昇る火山煙だけを頼りに小さなタカマランで海洋へ漕ぎ出す片道航海、という行動はいったい何がインセンティブなのか。新奇探索傾向は、とりわけ人類に強く備わっているようです。

新興国が新たな火種となるのか
牛さん熊さんブログ
米国やEU、日本などの先進諸国の経済状態がとりあえず沈静化したと思ったら、米国のいわゆるテーパリングで金回りが悪くなった新興国が悲鳴を上げ始めました。金は天下の回りもの、とはよく言ったもんで、米国がドルをバラ撒いてこその新興国好景気だったわけです。なんちゅうか、世界はやはり依然として先に発展した先進国と後発の発展途上国の二極化しているんでしょう。先進諸国だって新興国が発展するために存在してるわけじゃない。各国の国民経済も当然そうです。これが均一化するのはいつなのか。いや、金融経済産業などで世界中が均質な状態にはなり得ないでしょう。ただでさえ、リカード的な分業化が進んでいる。どうしたってIT系や知財系で進んでる国や地域のほうが、農業一本槍しかできないところより利ざやを得やすいんじゃないかと思います。


アゴラ編集部:石田 雅彦


アゴラの最新ニュース情報を、いいねしてチェックしよう!

関連記事

アクセスランキング

  • 24時間
  • 週間
  • 月間

過去の記事

ページの先頭に戻る↑