中国昆明の「テロリスト」の凶器はなぜ刃物だったか

2014年03月04日 18:17

3月5日から中国における国会のような「全国人民代表大会(全人代)」が開かれます。その直前、3月1日の夜、雲南省昆明(クンミン)市の駅前で複数の犯人による犯行グループが突然、刃物を振り回し、付近の人たちを次々に斬りつけ、29人が亡くなり150人近くが重軽傷を負う、という事件が起きました。

容疑者の数人が現場で射殺されたらしいんだが、中国当局は残りの容疑者も拘束し、犯行グループが男女8人だったと発表しました。昆明市当局は、すでに事件を「新疆ウイグル自治区の独立主義者によるテロ」と断定し、その理由として現場でウイグル独立組織の旗が見つかったから、と言っているらしい。報道によれば、凶行に使われたのは長さ50センチほどの青竜刀に似た刀です。


テロ事件と言えば、爆発物や銃器で行うと思い込みがちです。しかし、女性を含んだ8人でも刃物を使えば、200人近い人間を殺傷できるという実例でしょう。2008年6月8日に起きた秋葉原通り魔事件では、一人の犯人の犯行で、ナイフで4人が亡くなり8人が負傷しています(トラックが突入し3人が死亡)。凶器のダガーナイフは、両刃で刃渡り13センチでした。

今回の事件については、中国の情報統制もあり、いろいろと謎めいたことが多く、本当に新疆ウイグル自治区の独立主義者による犯行なのか、首を傾げている人も少なくありません。場所が雲南省という少数民族が多いところであり、狙ったのが無差別の庶民であり、犯行声明なども出ていないことなどから疑問が生じているんでしょう。表題記事にあるように、チベット問題などで中国当局に対する国際的な批判も強く、新疆ウイグル自治区でも同様に強権的な弾圧が行われている、という意味で今回の事件も当局のフレームアップか誘導なのではないか、という見立ても出ています。

もし、当局の発表通りだとすれば、全人代の前でもあり2013年11月に車が突入するテロ事件が起きた天安門広場など、中国の主要機関周辺では監視や取り締まりが強化され、テロを敢行するのには難しかったのかもしれません。また、銃器なども規制され、無差別な相手を対象に刃物を使わざるを得なかった、とも考えられます。

テロが不毛なのは、当局の弾圧が激しくなればなるほど、その被害が無関係の不特定多数に向かうことです。しかし、爆弾や銃器と違い、刃物という至近距離で相手を殺傷する凶器でのテロは、凶行に及ぶ強い意志がないとできないでしょう。新疆ウイグル自治区の独立主義者たちがそこまで追い詰められているのか、それとも裏には別の勢力がいるのか、はたまた当局の自作自演なのか、まだちょっと判断がつきません。

大紀元
中国記者協会、昆明事件で外国メディアを批判 「テロに二重基準」


How Uniqlo — The Japanese Clothing Giant That May Buy J.Crew — Is Taking Over The World
BUSINESS INSIDER
ユニクロのファーストリテイリングが、米国のJ.Crewを50億ドル、5000億円で買収する、という報道が出ているんだが、欧米でユニクロはまだ耳慣れないブランドのようです。それだけにどうしてこんなに巨大な小売業者に成長したか興味津々、といったところ。これはその秘密を紹介している記事です。確かに謎な部分は多い。不思議な企業といえばいえそうです。

「Vine」で世界的ブレイク  “面白すぎる現役女子高生”れいかの実力
EXドロイド
確かに「Vine」を開くと必ずこの娘が出てきます。しかし、そんなにおもしろいとは思えない。むしろウザい。オススメ、というか押しつけでトップ画像に出てくるのはどういうわけか。自分の動画をアップするとそれがトップのイチバン上に出てくるんだが、下のほうは依然として見たくもない動画が並んでしまいます。

オキシトシンはストレス解消の味方!?
健康美容ニュースブログ
脳内物質にはいろいろあります。「母性」や「親和」といった愛情の物質とされてきたオキシトシンもその一つです。セックスすると大量に出るらしい。恋愛には必須の物質で、ヒトをヒトたらしめているものの一つかもしれません。しかし、この記事には書かれていないんだが、オキシトシンには他民族を排斥するエスニックな感情を引き起こす側面もあるらしい。ようするに、自分と地縁血縁といった周辺の人たちに対してはより愛情深く、そうじゃない人たちとは敵対するようなときに関係する物質でもある。まさにヒトをヒトたらしめているものと言えそうです。

How App Stores Changed the Way We Buy Software, for Better and Worse
lifehacker
アプリケーションはすでにネット上の専用ストアサイトから買うようになっているんだが、それについて我々はあまり気に留めてこなかった、という記事です。レイティングもひどいし、適正な値段かどうかもわからないし、買ってから返品もできない。実際、とんでもないことになってるのに、唯々諾々黙々と使ってきたわけで、ちょっとアプリのストアについては考え直してみたほうがいいですね。


アゴラ編集部:石田 雅彦


アゴラの最新ニュース情報を、いいねしてチェックしよう!

関連記事

アクセスランキング

  • 24時間
  • 週間
  • 月間

過去の記事

ページの先頭に戻る↑