またもマレーシア航空機、ロシアのミサイルに撃墜されたか

アゴラ編集部

今年も半分が終わりました。しかし、ニュースネタがこれほど多い年も珍しいんじゃないでしょうか。この半年を振り返っても「STAP細胞」騒動から始まって「ビットコイン」事件、韓国「セウォル号」転覆沈没事故、ソチ五輪とサッカーワールドカップ……。目がくらむようで、もうすっかり忘却の彼方へ飛んで行ってしまった出来事も少なくありません。


そんな中でも依然として「謎」に包まれているのが、行方不明になったままのマレーシア航空370便です。諸説紛々なんだが、米軍基地のあるインド洋上の英国領ディエゴガルシア環礁に墜落しているんじゃないか、という説も根強く残っています。これは、テロリストがマレーシア航空機をハイジャックし、米軍基地を攻撃するために同機を向かわせたが失敗した、というような話。フライトレコーダーの電源はとっくに切れているので、真相を解明するのは時間の経過とともにどんどん難しくなっています。

消息を絶った2014年3月8日は、ウクライナ東部の主要都市、ドネツクで親ロシア派の市民らがデモを行い、ソチ五輪が始まったころです。ウクライナ情勢は混迷をきわめ、ロシアが同国領内へ軍事侵攻するかどうか、という一触即発状態でした。今でも両国は「半戦闘状態」にあり、7月14日にもウクライナ軍の貨物機がロシアからのミサイルと思われる攻撃で撃墜された、と報じられました。

その一方、別のマレーシア航空17便が、7月17日、ウクライナでロシアのミサイルと思われる物体に撃墜された、というニュースが飛び込んできました。欧米各国は、ロシアに対する経済制裁強化する予定。その矢先の出来事。本当に墜落したのか、撃墜されたのか、それはロシアかウクライナか、原因は何か。同じマレーシア航空機ということで、いったい何の符号なのか、首を傾げる人も多いんじゃないかと思います。

しかし、マレーシア航空は呪われているんでしょうか。親ロシア派のミサイルが撃墜したとすれば、大きな国際問題になりかねず、ロシアへの批難の声は高まるでしょう。これが新たな紛争の火種にならないことを祈ります。

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本来のマレーシア航空17便の予定航路

QUARTZ
A Malaysian Airlines flight has crashed in war-torn Ukraine, reportedly due to missile attack


Nissan to sponsor Manchester City FC
The Telegraph
日産自動車が英国のサッカークラブ「マンチェスター・シティFC」を傘下に持つ「シティ・フットボール・グループ(CFG)」と5年間のパートナーシップ契約を結んだようです。このグループ、横浜F・マリノスなど、世界アチコチのサッカークラブに投資し、グループ内へ取り込んでいる。母体は、アラブ首長国連邦(UAE)の「アブダビ・ユナイテッド・グループ」で、UAEの政府系ファンドらしい。5月20日、日産のカルロス・ゴーンCEOが横浜F・マリノスのCFG傘下加入を認めた時点で、こうした関係になることは予想されていたんだが、オイルマネーがサッカー界にもジワジワ浸透しつつあるようです。もちろん、アラブ市場へのマーケティングで日産が受ける恩恵も無視できません。

特例免許で酒を売るアマゾンとセブン 法の抜け道で不公正な競争に
千日ブログ ~雑学とニュース~
よく法的な「グレーゾーン」というのがあります。法律違反じゃないんだが、フェアじゃない。米国人はフェアネスを尊ぶ、などと言われているんだが、こうしたブログを読むと必ずしもそんな人間ばかりじゃなさそうです。もちろん、日本人にしてもビジネスの世界では同じ。倫理的に問題があっても、法律ギリギリに切り抜け、結果的に大儲けできれば問題ない、と考えているわけです。正攻法でビジネスをやろうとすると、法律に壁に突き当たることも多い。正直者が馬鹿を見る。「節税」と「脱税」の境界線も同じようなものという考え方もあります。

Magic Mushrooms Expand Your Mind And Amplify Your Brain’s Dreaming Areas. Here’s How
POPULAR SCIENCE
かつてインドネシアのバリ島あたりへ行くと、マジックマッシュルームなる幻覚キノコを出す飲食店がありました。現地でもずいぶん前から非合法化されていた自然薬物なんだが、1990年代くらいまで取り締まりはかなり寛容だったようです。このキノコ、胞子を含んだ牛の糞から生えることが多い。また紫外線に当たると幻覚作用が消えてしまうらしく、採取業者は太陽が昇る前の早朝に牛の糞を探して歩き回ります。牛の糞なので当然、不衛生。ジャワティーに生のまま混ぜて飲んだり、オムレツに入れて食べたりします。けっして美味いもんじゃない。雑菌に耐えられず、幻覚作用どころかお腹を壊す人間も多かったようです。紫外線に弱く、時間が経つと効力が減退するわけで、日本へ持ち込んでもただの不味いマッシュルームになってしまいます。幻覚作用はLSD系と言われている。ようするに、ポジティブにしてもネガティブにしても、自分の感情が極端に肥大化し、嬉しいときはめちゃくちゃハッピーだし、寂しくなるとドッと落ち込んだりする。行動もそれにつれて極端になるので、とても危険なシロモノです。

Pentagon: F-35 Grounding Lifted with Restrictions
DoD BUZZ
英国で世界最大級の航空ショーが開催されているんだが、世界各国がそれぞれの航空機の売り込みに必死です。米国の目玉商品は最新鋭戦闘機「F35」。しかし、不具合が発見されて現状、稼働状態にあるF35すべての飛行が禁止されています。そのため、英国の航空ショーには不参加するはずでした。この記事では、ペンタゴンがなんとかエンジン発火の不具合の原因を究明して、このビジネスチャンスをものにしたい、と書いている。日本もこのF35を購入予定なんだが、バカに高額な上、致命的な不具合がある、となれば、機種が変更されるなど、今後の選定作業に影響を与えかねません。


アゴラ編集部:石田 雅彦