発展途上国の性犯罪はなぜ浮き彫りになってきたか

2014年12月10日 20:50

インドでカーストの低い女性たちが、性暴力の被害に遭っている、というのは、ここ最近、世界中に喧伝されて批判の的になっています。先日も首都デリーでタクシー運転手が若い女性をレイプし、逮捕されました。一方、エチオピアの首都アジスアベバでも、10月にタクシー運転手による強姦殺人事件が起きています。また、バングラデシュでも残忍なレイプ事件が頻発しているらしい。


インドにせよエチオピアにせよ、こうした諸国に共通するのは女性の地位が低いことです。また、性犯罪の刑罰自体も軽い。おそらく、これまでも同じような事件は起きていたわけで、人権意識の高まりとネット環境の整備などにより、こうした事件が世界中の耳目に伝えられるようになってきた。けっして急に増えたのではなく、これまでは泣き寝入りしてきた被害者らが声を上げ始め、注目されるようになってきたわけです。

発展途上国における権利意識の共有は、グローバル化による影響の一つとも言えます。かつての日本でも「夜這い」などが公然と行われていました。しかし、時代と人々の意識が変わり、村落共同体が破壊され、家族がバラバラになり、他人の住居に簡単に侵入することも難しくなり、同じことを今やろうとすれば完全な犯罪となる。急速に変化する意識や共同体に、とりわけ貧困層の男性がついていけず、以前と同じような行為をして強く批判され罰せられるようになっている、という側面があるのかもしれません。

ところで、この「VB」の記事によれば、インドのデリーでレイプ事件を起こしたタクシー運転手が米国で開発された配車アプリ「Uber」を使っていた、ということで、このアプリ自体も批難されています。インドでは、この白タクまがいのサービスの営業が停止され、スペインのマドリードでもUberの営業停止が決められたようです。日本にも同サービスはある。白タクが厳しく管理監視されているから大丈夫だとは思いますが、うっかり変なアプリでおかしなクルマに乗らないよう、気をつけるに越したことはありません。

VICE NEWS
Teen’s Death After Kidnapping and Gang Rape Causes Scrutiny of Ethiopia’s Anti-NGO Law


Moon had an intense magnetic field billion years ago, suggests study
INTERNATIONAL BUSINESS TIMES
約10億年前の月は強力な磁場を持っていた、という研究について書いている記事です。天体の磁場は、内部のマントルなどの活動によりダイナモ状にして生じるらしい。当時の月の磁場は地球よりもかなり強かった、と研究者らは考えているようです。数億年前までの太陽系は、小惑星や隕石、彗星などが乱れ飛び、今よりも隕石落下が多かったわけで、月の強い磁場がそれらから地球を防いでくれていたのかもしれません。
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古代の月は巨大なダイナモだった。provided by Benjamin Weiss

Britain’s first £200million mansion: Qatar’s royals to convert three homes in London’s Regent’s Park into a vast mega-palace
dailymail
カタールの王室が、ロンドンに20億ポンド(約374億円)の豪邸をおっ建てる、という記事です。同王室は、去年、リージェントパークの近くの3軒の家を買い占め、そこに巨大な邸宅の建築を計画している、というわけ。記事によれば、延べ床面積は約3000平方mになるらしい。ロンドンの有名百貨店ハロッズはすでにカタールの投資ファンドのものとなっている。オイルマネーの威力です。

Amazon’s Jeff Bezos talks succession plan (sorta)
GIGAON
アマゾンを作ったジェフ・ベゾス氏が「succession」つまり後継者について思わせぶりな発言をして話題になっています。ベゾス氏は健康状態に不安があり、その受け答えに注目が集まっていたわけですが、答えは「秘密」だそうです。また、アマゾンが仕掛けるシリコンバレーに変わるシアトルのハイテク地域について、その構想を語ったらしい。若いエンジニアたちにとって、至れり尽くせりの環境はあまり良くないんだそうです。

Labour considers buffer zones to restrict abortion clinic protests
the guardian
米国ほどではないかもしれませんが、英国では依然として人工中絶に対して拒絶反応を持つ人が多くいます。これは、英国労働党の幹部が人工中絶をしようとする女性や治療機関のスタッフへの嫌がらせを防ぐために一種の防衛圏のようなエリアを作ることを考えている、との発言を紹介した記事。同時になぜか個人情報保護の話も出てくる。日本では、ひっそり人工中絶が行われ、社会的には大きな問題にも関わらず、あまり真剣に議論されてはいません。


アゴラ編集部:石田 雅彦


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