為せば成る 為さねば成らぬ

4年に1日のオリンピックにピークを合わせられるか。負けたらもう4年後しか取り返せない。日常には感じられないプレッシャー、不安、孤独と向き合う。何とかなるとか、楽しんでやろうとか、そういう甘い世界じゃない--之は五輪3連覇を成し遂げられた柔道家、野村忠宏さんの言葉です。


此の「新年、澤さんらの勝負強さにあやかりたい」というタイトルの記事が日経新聞にありました。上記野村さんや澤穂希さん、イチローの言葉には『「ここ一番」で力を発揮するための秘訣がある』として「競技は違っても、勝ちきる人たちには共通の“スタンス”といったものがある」と書かれています。

言うまでもなく「勝ちきる人たち」には、自分が掲げた目標に向かって様々なものを犠牲にしながら唯ひたすらに突き進んで行くということもあるでしょうし、またやはり例外なく運にも非常に恵まれるということもあるのではないでしょうか。

予てより当ブログでも度々述べてきた通り此の運を呼び寄せるものとして、私は「努力」「誠実さ」「粘り」の3つが取り分け重要だと考えています。そういう意味で勝負強い人とは一つに、何事も簡単に諦めない粘りある人を言うのだろうと思います。

所謂「勝負強さ」と言った時、特別な何かがそこにあるかの如く錯覚する人が多くいます。私自身はそうでなくて、最初から最後まで最大限の努力を継続して諦めることなく戦い抜ける人こそが、結果において「あの人、勝負強いなぁ」と言われるのではと思っています。

最後の最後に一頑張り・一粘り出来るか否かで、運を呼び寄せ勝利できるかどうかが決するケースは結構あります。最後の最後まで必死になって何とかしようと粘り強く挑戦し続けることが出来るならば、結局チャンスを掴めることにもなるかもしれないわけで、最終的には成果を出して勝負強い人と言われる可能性があるというふうに思います。

別の言葉で述べますと此の粘りとは、ある意味での「しつこさ」だと私は捉えています。日常的にもしつこさを有しているが故、それが最後の粘りに繋がって行く部分もありましょう。上杉鷹山の言葉を借りて言うならば、最後の最後までやり抜く粘り「為せば成る 為さねば成らぬ」の気概というものが非常に大事だと思います。

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