ベルギー同時テロからの教訓

2016年03月23日 12:20

3月22日の午前8時(日本時間同日午後4時)ごろ、ベルギーのブリュッセル国際空港と市内のマルベーク駅で爆発があり、少なくとも34人が死亡、約200人が負傷しました。同国ミシェル首相からは、空港の方は自爆テロだったとの発表がされています。
このような無差別テロのニュースを聞くたびに、本当に許せない気持ちで一杯になります。

マルベーク駅はEU本部近くの駅で、欧州招致プログラムでブリュッセル滞在中に私も利用させて頂きました。ホームの壁には線画が施されており、アーティスティックな感じの個性的な駅でした。

ブリュッセルはEU本部のほか欧州議会やNATO本部もある国際政治の要所です。また18日にパリ同時多発テロの実行犯として逮捕されたアブデスラム容疑者が潜伏していた場所でもあります。加えて、この容疑者が別のテロを準備していたとの情報もあったため、政府はかなりの厳戒態勢をしいていました。
それでも阻止できないのが今回のような公共施設を狙ったテロなのです。

日本でのテロ対策と言えば、伊勢志摩サミット、ラグビーワールドカップ、オリンピックが取りざたされます。もちろんテロリストが宣伝効果を狙うという意味では、その期間の危険度が高まるのは事実でしょうが、パリでもベルギーでもビッグイベントが開催されていないときの犯行でした。
つまり、日常の中でテロが実行に移されることを想定し、準備しなければならないということです。

幸い日本は水際対策が比較的しやすい島国です。まずは、不審物を持ち込ませないようにすることや、犯罪歴のある人物・不審人物の入国チェックを厳重に行うという基本を徹底すべきです。

また、オウム真理教による地下鉄サリン事件から21年となった20日には、世田谷区の商業施設で、テロ対策訓練が行われましたが、そのような取り組みを広げ、継続することが重要です。

シミュレーションをすることによって、現実に起こった時の対処法を学べると共に、テロに対する意識が日常から高まるからです。
(私は先日AEDの講習を受けてから、無意識に公共施設でAEDを探してしまう癖がつき、訓練の大切さを実感しています。その時のブログはコチラです。 )

因みに、ベルギーのティアンジュ原発では昨日、当局の要請を受け、稼働に必要な作業員は残し、大半の従業員を避難させました。何らかの異変があったかどうかは確認中ですが、ブリュッセルで起きた連続テロを受けた措置とみられています。日本の原発については、テロ対策の不十分さが指摘されることがありますが、発生時にどのように対応するのかも含め、早急に構築・周知徹底することが必要です。

テロは未然に防ぐことと、起こった場合の準備をすることが重要です。皆様にも「対岸の火事」ではなく、意識を持ち、できることからやって行くように心がけて頂きたいと思います。


編集部より:この記事は、タリーズコーヒージャパン創業者、参議院議員の松田公太氏(日本を元気にする会代表)のオフィシャルブログ 2016年3月23日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は松田公太オフィシャルブログをご覧ください。

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松田 公太
タリーズコーヒージャパン創業者、前参議院議員

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