「ご理解をいただく」ための羽田空港機能強化オープンハウス型説明会

2016年12月06日 06:00

本日のテーマは羽田空港機能強化についてです。

オープンハウス型説明会に参加してきたので、そのご報告をさせていただきます。
まずは先日の代表質問と答弁をご紹介します。

前回の代表質問では、テロの脅威に関しても認識していただきました↓
また質問します!羽田新ルートで高まるテロのリスク

伊藤 新宿区の場合、成田空港周辺の自治体や大田区等と異なり、飛行経路の直下となることは区職員、区議会、そして区民にとっても初めてのことです。
これは、新航路が開通した際に、成田周辺自治体や大田区等と比較すると大変なパニックを起こすリスクがあることを意味し、批判が新宿区に向けられる可能性もあります。新宿区として適切な対応を行うことで、事前にこのような事態を回避することが必要です。
「羽田空港機能強化の必要性、安全面への配慮、騒音対策等について、区民の理解が得られるよう、国からも区民・区議会に対して懇切丁寧に説明すること」
「現在検討している飛行ルート案については、唯一無二ということではなく、今後、関係区市と十分な協議を行ったうえで、関係区市の意見を反映して決定すること」
とホームページに記載があります。新宿区としての意見は曖昧で、関係区市や国頼りのようにも解釈ができてしまいます。
より、具体化してビジョンを打ち出すことも必要です。

そこで質問です。
1.新宿区民への周知度は十分だとお考えでしょうか。また、現状の新宿区の対応は区民の不安を取り除けているとお考えでしょうか。理由もあわせてお答えください。

2.今後新航路に関して住民の認知度が高まることで、新たな意見が出てくることは想定されていますか。今後も住民の意見を新宿区が集約し、定期的に国に対して要望する必要があると考えておりますが、いかがでしょうか。

3.オープンハウス型説明会も大切ですが、早急にこの都心上空ルートで早期の試験飛行を複数回実施してみるべきではないでしょうか。もし、本当に安全であるならば、区民も納得します。新宿区から打診をすべきではないでしょうか。

4.ホームページには「関係区市の意見を反映して決定すること」と記載がありますが、新宿区としての考えを具体的にご説明ください。

吉住区長 区では、平成26年6月に国から首都圏空港機能強化の方策が示されて以降、広報やHP、窓口でのニュースレターの配布、関係地域の区設掲示板へのポスター掲示など、さまざまな方法で周知に努めてきました。

国においても、平成27年8月と、平成28年1月の2回、計6日間に渡って新宿駅西口広場でオープンハウス型の説明会を行うなど周知を図っています。

さらに、飛行経路となる北新宿、西新宿、落合地域においては11月下旬から12月にかけて説明会を開催するなど区民の不安解消に取り組んでいます。
国は、より多くの方に知ってい頂けるよう、常設情報発信拠点の設置や、問い合わせに対応する特設窓口の充実、住民説明会の継続開催を行うとしており、区は周知に協力するとともに、騒音対策・安全対策の充実を国に求めていきます。

また、試験飛行については、要望しましたが、国からは、試験飛行をするためには、羽田空港の運用を一定時間停止する必要があり、深夜、早朝時間帯を除き、フル稼働している現状を考えると実施は難しいとの回答を受けています。

区としては、一層の安全対策の徹底と、区民への丁寧な説明を今後とも継続して行うことが大変重要と考えています。

今後も、国に対して引き続き、騒音対策や落下物対策など広く安全・安心対策を進めていくよう要請していきます。

前回は少し厳しい質問も多かったこともあり、ゼロ答弁のような状況でした。
今回は、一般的な質問を行い、区の見解を明らかにしました。

試験飛行することが、住民不安を取り除く最も良い方法です。
新宿区からも打診を行いましたが、実施は難しいとのことです。
今後意見を取り入れていただくことは、極めて難しいフェーズとなります。

さて、本日は国による羽田空港機能強化についてのオープンハウス型説明会へ出席してきました。
オープンハウス型説明会への出席は初めてです。
パネルが展示してあって、国土交通省担当者に質問ができるというものです。

img_1878

この形式の説明会に出席することは初めてでしたが、一般的な教室型説明会では声の大きな人ばかりが目立ってしまい、一般の方は発言しにくいものですが、個別に質問できるためメリットも大きなものです。

実際に騒音がどの程度になるか、ヘッドホンで体験することもできます。

openhouse

私ともう一名で担当者からご説明をいただきましたが、都心上空のルートに対するテロのリスク、試験飛行の必要性、需要予測や別ルートの検討に関して、さらに以前都心上空案が安全上の理由で廃止されたにも関わらずなぜ今回は都心上空案なのかなど様々な質問をさせていただきました。

担当者の方から丁寧に説明をしていただき、勉強になりました。

もちろん、政策の決定権がないことを踏まえれば当然ですが、都心上空を飛行するリスク等の質問をしても、
「どこを通るにしてもリスクは高い。安全対策を行う。」
「今後も説明を行いご理解をいただく。」
というお答えが返ってくるだけでした。

人口が密集し、都庁、新宿駅、防衛省のある都心上空等でテロを起こすことは、他のルートに比べてインパクトが大きなものであることは明らかです。
どこを通っても良いということはテロリストの心理としては考えにくいもので、安全対策を講じているから都心上空を飛行するという方針には無理があります。

また、今後も説明会は継続されますが、これからは滑走路を準備したり政策として実現を目指すフェーズへ突入します。
そのため意見を集め政策へ反映していくということはできなくなり、あくまで理解を得るために説明会行うというのが、基本的な国のスタンスです。

テロに限らず騒音や落下物など、これから様々な理由により不安の声もより大きくなると思います。
ありがちなパターンとして、今後は過激な反対運動も増えてくると思いますが、成果を出すためには政策決定者のところへ、より優れた政策を打ち出し、世論を形成していくことが必要です。

今後とも議会活動を通じて、羽田空港機能強化の問題に取り組んでまいります。

それでは本日はこの辺で。

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