小池政治塾は、今の段階ではただの「希望の塾」と呼んだ方がよさそうだ

早川 忠孝

日本維新の会の政治塾が東京でも開催される運びになっているようだ。

こちらの政治塾は、どうやら具体的な選挙を念頭に置いた候補者の選定及び擁立を目指した政治塾で、小池さんの塾とは一味も二味も違うようである。

どちらの方がいいいいとは言えないのだが、具体的な選挙を念頭にした候補者選定及び擁立の塾と言うことになると、日本維新の会の政治理念や政策に共感する人たちの中から塾生を選ぶことになる。

日本維新の会が橋下徹氏の政治団体だということになると全国からそこそこの人たちが集まってくるはずだと思っているが、橋下氏が抜けた日本維新の会は具のない味噌汁、餅の入らないお汁粉、餡のないアンパンみたいなもので、今一つ食い足りない。

小池さんの政治塾はどうやら具体的な選挙までは考えないで、とにかく日本の政治等に関心がある方々の学びの場を提供しようとして発足した、政治に関する一般人の教養を高める本当の塾だったようだから、小池さんの名前に魅かれてずいぶん大勢の方が集まったが、まだ本当の小池政治塾と呼ばれるほどの実態を備えていなかったようだ。

私はついうっかり小池政治塾と呼び名を変えてしまったが、本当の小池政治塾になるにはもう少し時間が掛かりそうである。

塾生を100人くらいに絞れば小池さんとの接点がグッと増えて、如何にも政治塾らしくなるだろうが、今はまだその何段階か前にある。

ああ、これなら今はただの「希望の塾」ぐらいに呼んでおいた方がよさそうだな、というのが私の率直な感想である。

いずれは本物の政治塾に脱皮するだろうが、まず今年いっぱいは無理だろうな、というところである。

何にしても、小池政治塾も日本維新の会の政治塾もそれぞれに頑張られることだ。
切磋琢磨する仲間の姿を間近に見ることが出来る、間近に感じることが出来る、というのは、それはそれで実にいいことである。

ガンバレ、ガンバレ。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2016年12月5日の記事を転載させていただきました(アイキャッチ画像はツイッターより)。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。