物語を意識するということ

2017年01月27日 06:00

家入@家庭

(社内wikiより)

お疲れ様です。家入です。
突然ですが引用します。

インターネットは、「伝える仕組み」です。いわば、人間の生み出す情報という「料理」をすばやくどこにでも届ける「お皿」です。ほんとうは、一番面白いのは、お皿に何をのせるかということのはずです。お皿自体には、ぼくはあまり興味がないのです。

15年前に発刊された糸井重里の「インターネット的」の一文です。
糸井さんはまたこうも言っています。

(インターネットにおける)もうひとつの大切な鍵は「シェア」です。翻訳するなら、「おすそわけ」といったニュアンスでしょうか。(中略)人や企業が、シェアということを、もっと大事にしていくようになったら、いままでの社会の仕組みが、ガラッと変わってしまうかもしれません。楽しみやごちそうを、上手に分け与えてくれる「おすそわけ」の上手な人は、みんなによろこばれるし信頼もされますねよね。それと同じように、シェアの上手な会社は、これからの時代には、とても好感を持たれることになるのではないかと、ぼくは思っています。

まだツイッターもフェイスブックもなかった頃に、ここまでインターネットの本質を見抜いているとは、さすがだなあと思います。

シェアとは感情のおすそ分けである。物語に共感するからこそ、その物語を、その感情を、誰かにおすそ分けしたくなる。それがシェアの本質。

僕がプレスリリースに毎回毎回ポエムを入れて!ってお願いするのも、こういうことだったりします。せっかく出すリリースなんだから、たくさんの方に共感してもらいたい。シェアしてもらいたい。そのためにはプレスリリース自体の単なる事実もさることながら、「なぜやるのか」「なぜやらなきゃいけないのか」「どういった思いがそこに込められているのか」と言った物語が大事なんです。

「ネットショップを立ち上げたいけど難しくてどうしたらいいかわからない」大分で小さなブティックをやっているそんな悩めるお母さんのために、鶴岡くんはBASEを作りました。BASEがリリースされる時、「とにかくこの物語を語るんだ」と僕は鶴岡くんにアドバイスをしました。

「困っているお母さんのためにサービスをつくった」という物語がたくさんの共感を呼び、それがたくさんシェア(おすそ分け)された。「便利で無料なサービスが出ました」ただこれだけのリリースだったら、ああ、そういうのが出たのね、と思われるくらいだったかもしれない。(もちろん物語だけではなく、実際にサービス自体も画期的で素晴らしい物だったんですよ!)

バズる、という言葉は僕は大嫌いですが、まあバズの本質とはこういうことだと思っています。

長々と書きましたが、結局何が言いたいかというと、プレスリリースやブログに限らず、表に出す文章は、常に「物語」を意識してください、ということです。

本質を見つめ、「なぜやるのか」「なぜやらなきゃいけないのか」「そこにどういった思いが込められているのか」を意識した文章を。これってPR部やブログ担当だけの話ではなく、全員が心がけるべきことだと思っています。

と、ここまで書いて思った。
CAMPFIREでプロジェクトオーナーに書いてもらうプロジェクト本文も全く同じだね。クラウドファンディングの本質とは、物語のおすそ分けなのかもしれない。

以上ポエムでした。


編集部より;このエントリーは、株式会社CAMPFIRE代表取締役、家入一真氏のブログ 2017年1月26日のエントリーを転載しました。オリジナル記事をお読みになりたい方は、「Ieiri.net」をご覧ください。

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家入 一真
起業家、株式会社CAMPFIRE代表取締役社長

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