出版を実現するには可視化できる実績が有利

2017年04月30日 06:00

出版道場(右は主宰の池田信夫、左は編集長の新田)

皆さまは、大切な打合せをするときに、どこで待ち合わせをしますか。私はホテルのラウンジを利用することが多いです。ホテルと聞くと密度の濃いサービスをイメージしがちですがそれは宿泊客に対しての話。

ホテルのラウンジで打合せをしている人は、周囲との適度な距離感を求めてラウンジを利用していると思います。そのあたりの事情はホテル側もよく分かっているので心地よい距離感を保つことができます。

先日、次のような会話が隣から聞こえてきました。どうやら、出版関連の業者との打ち合わせのようです。出版業者の方は、元コンサルファーム出身者、相手も大手コンサル出身で、ベンチャー育成が豊富(自称)な起業家のようです。

「どちらのファーム出身ですか?」(出版業者)
「ファーム?私は2軍ではないので・・」(自称起業家)
「野球のファームではなく、コンサルファームのことです!」(出版業者)
「Wow~ジョークです(笑)」(自称起業家)
「私は、アンダーセ○です。あなたは?」(出版業者)
「マッケンジーです!」(自称起業家)
「マ、マッケンジーですか?」(出版業者)
「世界最大のコンサルです。そこでトップでした!」(自称起業家)
「・・・」(出版業者)

おそらく、「マッキン○ー」のつもりなのでしょう。さて、その後の2人の会話が非常に興味深かったのですが。

「具体的な実績とかありますか?」(出版業者)
「VC経由で数100社のM&Aに成功しました。デューデリが得意です!」(自称起業家)
「具体的に社名などを提示できるものですか?」(出版業者)
「守秘義務があるので提示は無理です!」(自称起業家)
「では結構です。可視化できる実績はありますか?」(出版業者)
「Facebookの友達5000人。投稿したらすぐに1000イイネがつきます!」(自称起業家)
「いや、そうではなく数値化できる実績がありますか?例えば東京都で1位とか、特定の分野で表彰されたとか資格を取得しているとかありますか?」(出版業者)
「Facebookの友達5000人。Twitterも数万人のフォロワーいます。私が出版したら数万人が応援してくれます。10万部はかたいです!」(自称起業家)
「・・・」(出版業者)

これは、出版業界の人ならわかることですが、SNSの実績はさほど重視されません。よほど質の高いフォロワーでない限り購買にも影響力はありません。このような時に、具体的に可視化できる実績があれば非常に有利でしょう。

さて、アゴラ出版道場が5月6日に開講します。各方面で著名な活躍をされている方々が申し込まれました。出版を目指す方、ジャーナリストとして世の中に発信したい方、経営者、医師、ビジネスパーソン、など多彩な顔ぶれです。

出版は信頼を高め自分を効果的にPRするためのツールになります。あらゆる人にとって、出版は魅力的な施策であるといえるのではないでしょうか。なお、出版業界の情報はあまり公開されていませんが、選択する側も賢くなり目利きにならないといけません。

尾藤克之
コラムニスト

<アゴラ研究所からお知らせ>
―4月末で一旦申込みを締切ります―

アゴラ出版道場、第2回は5月6日(土)に開講します(隔週土曜、全4回講義)。「今年こそ出版したい」という貴方をお待ちしています。詳細はバナーをクリックしてください。
追記
アゴラ出版道場に渡瀬裕哉さん、田中健二さん登壇決定」。

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尾藤 克之
コラムニスト/経営コンサルタント

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