“理屈倒れ” 石破氏への不安 --- 川原 玲子

内閣府サイトより:編集部

次期総裁候補として、石破茂氏への注目が高まっている。3月19日の朝日新聞の世論調査でも、次期総裁候補としては安倍首相の24%に続く、石破茂氏の22%が続いている。しかし、私としては民主党政権の悪夢が繰り返されかねないと思っている。

その理由は失言癖とその背景にある理屈倒れだ。
まずは石破氏の失言をいくつか見てみよう。

A  敵前逃亡は死刑?

「だからその時に、それに従え、それに従わなければその国で起きる最高刑である、死刑がある国には死刑、無期懲役なら無期懲役、懲役300年なら300年、そんな目に会うくらいだったら出動命令に従おうっていう、『お前は人を信じないのか』って言われるけど、やっぱり人間性の本質ってのから目をそむけちゃいけないと思うんですよ。今の自衛官たちは服務の宣誓というのをして、『事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め、もつて国民の負託にこたえる』っていう誓いをして、自衛官になってるんですよ。でも、彼らのその誓いだけがよすがなんですよ。本当にそれでいいですかっていうのは問わねばならない。」(2013年4月21日

B ウクライナ侵攻は邦人救出?

「(ロシア軍の行動は)ウクライナにおける自国民保護ということなのであって、日本流に言えば邦人救出という話だ」「武力の行使とか、武力介入という言葉とは少しニュアンスを異にするのではないか」(2014年3月3日

C 自衛隊は自閉隊?

「今まで半分やゆ的に自閉隊と言われていたところがある。自閉症の子供の自閉と書いて自閉隊だ」(2004年3月16日

無茶苦茶さがよくわかる。

Aは自衛官を侮辱しているし、現行の懲役7年とネット右翼からの社歌的な攻撃や罵倒があっても逃亡するとは非現実的だろう。

Bはとんでもない発言である。ウクライナに対するロシア軍の軍事侵攻を容認するかのような発言で、もし中国が同様の行為を沖縄や宮古・石垣で実施してきたらどうするのか。

Cについては後に撤回したものの、自閉症の子供を揶揄する表現として使っているのは問題だ。

そして、最大の問題点はこれらの発言(特にAB)が理屈上は成り立っているということだ。だからこそ、質が悪い。民主党政権は多くつの失言やその背景の理屈倒れによって多くの失敗を引き起こした。

石破氏が首相になったとしても、また理屈倒れの短命政権になりかねないのではないか?
相次ぐ失言やその背景にある理屈重視がマスコミの餌食になりはしないか?

政治を止めてしまうのではないか?そうした不安を彼は抱かせるのである。

川原 玲子
1988年2月27日岡山県に生まれ、幼少期をブラジル、シンガポールで過ごす。早稲田大学卒業後、外資系損害保険会社に勤務。その後、自身の趣味でもあるエンターテインメント(音楽)業界に身を投じ、海外アーティストのマネジメントに携わる。現在は、PRコンサルタント(フリー)として活動している。