私の先読みは、よく外されてしまう。
私の読みと逆のことをやればいい、などと仰る方もおられるくらいだから、まあ、本気にされないことだ。
しかし、頭の体操の材料ぐらいにはなるだろう。
月曜日になれば各所の世論調査の結果が分かるだろうが、今のところ安倍内閣の対する支持率が好転する要素はどこにもない。
いよいよ危険水域に入ったかな、というくらいの感じだが、だからと言って野党の支持率がグンと伸びているという感じもない。
来年の参議院選挙がどうなるか、よく分からないぞ、という警戒感がジワジワと拡がっていくはずである。
野党はひたすら候補者の一本化を模索するはずである。
候補者を一本化しても特に国民の支持が増えるわけではないが、そこそこの候補者の擁立に成功すれば、反安倍、反自民党、反憲法改正の風に乗ることが出来るかも知れない。
ひょっとすればひょっとするぞ、という漠然とした空気が蔓延するようになると、さすがの自民党も安穏としていられなくなる。
今度は無党派層の人たちが起きてくるかも知れない、ということになったら、何か手を打ちたくなってくるはずだ。
自民党の参議院の候補者にとって一番頼りになるのは、全国に張り巡らされた自民党の衆議院議員や地方議員の方々の選挙組織である。
自民党の衆議院議員を本気にさせる最大の戦術は、衆議院議員の選挙を行うことである。
参議院には解散がないが、衆議院には解散がある。
参議院の選挙に勝つために、衆議院の選挙をぶつける、という究極の手段を自民党の執行部は採るかも知れない。
来年のことを言えば鬼が笑う、と言うが、これは笑えない話である。
何があってもおかしくない。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年3月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。