学芸大教職大学院を退職。4月から風越学園設立準備に専念へ

2018年03月30日 06:00

私事ながら3月31日をもちまして、東京学芸大学教職大学院を退職します。

学部時代の4年間、埼玉県の長期研修生として1年間、そして教職大学院・准教授として3年間。計8年間、東京学芸大学でお世話になりました。3度目の卒業です。

4月からは、一般社団法人軽井沢風越学園設立準備財団・副理事長として、2020年の開校を目指して全力を尽くします。

 

小学校現場から大学に来たのは2015年。

教師教育者の初任者としてのスタートでした。

iwasen.hatenablog.com

教師教育者としての専門性とは何か?を突きつけられた緊張感は、今もリアルに覚えていますし,今なお自分の大きなテーマでもあります。本学の先輩方、同僚の方々の支えなくてはこの3年間はありませんでした。

前専攻代表・成田喜一郎先生、現専攻代表・伊藤良子先生始め、同僚の先生方と、素晴らしい職場に改めて感謝しております。

最初の頃の研究室。

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この後院生の方々と「研究室リフォームプロジェクト」に取り組んだのでした。

最近はこんな感じでした。

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部室みたいな日も。院生と対話する時間は何より楽しかった。

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3年間、授業は主に「学校づくりと学級経営」、「カリキュラムデザイン・授業研究演習」、「学校教育ファシリテーターの養成」を担当してきました。

学級経営は重要といわれながらあまりにも学際的であるため学問領域として成立しておらず、大学でも授業があまりない状態です。学芸大でその授業を担当することで、教員養成プログラムそのものを考える機会にもなりました。最近は授業がおもしろくてたまらない!という感じです(幸い来年度も非常勤で、選択科目を担当させていただきます。)。教師教育の現場に3年間どっぷりつかれたこと、そこで体験したこと、気づいたこと、学んだことは本当に大きい。

実務家教員とはどのような役割なのか、教師教育者としてどのような専門性を磨いていくべきなのか」という問いの探究はまだ道半ばであり、その探究がおもしろくなってきている今、突き詰められないまま退職することには大きな心残りもあります。

一旦教師教育の現場は離れますが、これからも教師教育には積極的に関わり,研究を続けていく所存です。今研究しているナラティブ探究を続けるとともに、セルフスタディを学ぶ必要を感じています。

学卒の院生、現職の院生の方々との出会いと学びは、日本の教育の未来の可能性を思いっきり感じる時間でもありました。教員養成や教師教育が変われば日本の教育もグッと動くのではないか、そんな確信を持つことができました。これまでの教育の前提の問い直しが起きた方々の実践や学びは本当に力強い。だからこそ大学や教職大学院はもっともっと変わっていかなくてはならない、そう思います。その点で、3年間の同僚との試行錯誤、なにより「スタンプラリーのカリキュラム」から「統合型カリキュラム」への変革をもっともっと進めていく必要があります。

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↑研究室の大事なメンバー

小学校現場を離れたことにより、全国各地の学校の校内研究の支援に関わらせていただいたのも、ぼくにとって貴重な学びの場でした。現場にいてはできないことでした。

(来年度も継続して関わらせていただく、小金井市立小金井第三小学校、徳島市立入田小学校では、秋に研究発表があります。ぜひお越しくださいね。)

学校を外から支援するとはどういうことか、学校組織が変化していくとはどういうことか、リアルな場面でその学校の先生方と一緒に考える機会に恵まれました。

充実した3年間でした。 院生の皆さんともっと学びたい、教師教育をもっと前に進めたい、そんな思いは今も強くあります。

「せっかく大学教員になったのに、なぜ辞めるんだ?」とお叱りを受けたことも少なからず…

本当に悩みに悩みました。

特に現学卒1年生の皆さんには,修了まで伴走できず申し訳ない気持ちでいっぱいです。本当にごめんなさい。違う形でみなさんの学びに関わりたいと、本気で思っています。

日本の学校教育を前に進めるために。

一人ひとりが「自由だ、幸せだ」という実感を持つ社会のために、どんな学校や教育がありえるのか、を考え、実現していくために。

軽井沢風越学園設立を目指して全力で動きます。このチャレンジは,自分のリソースをすべて注がないと成し遂げられない大きなものです。

本城慎之介という信頼し尊敬するパートナーに出会ったからこそ決断しました。

これからたくさん迷い悩むはず。

失敗もたくさんするでしょう。

それってすごく大事だと思っています。

丁寧にそこに向き合っていきたい。

本城となら、それができる。

 

信頼し尊敬するもうひとりのパートナー、苫野一徳が公教育の原理を示してくれています。

次は実装です。このフェーズが一番大事だと確信しています。

ぼくだからこそできること、が次のチャレンジにもあるはず。

2020年以降、具体的な現場、具体的な情景、具体的な子どもの姿、具体的なぼくらの姿で、この選択が間違っていなかったことを示せたら,と思っています。

不安がないと言えばウソになりますが、それを上回るワクワクがあります。

人はたいていワクワクする方に進めば間違いない(当社比)。

それくらい力強い原理を苫野が示してくれている。苫野がいるから、思い切れる。

あとは迷いつつ,悩みつつ、進むだけです。

先述しましたが、4月からは一般社団法人軽井沢風越学園設立準備財団・副理事長として、学校づくりに専念します

2020年に向けてカリキュラムづくりや、学校組織のデザイン等に取りかかります。

力を貸してください。一緒に考えたいです。

風越コラボ等を通じて、多くの人と一緒に一人ひとりが「自由だ、幸せだ」という実感を持つ社会のために、どんな学校や教育がありえるのか、を考えていきたいです。

一緒に考えたいです。それぞれの場に合う形での実装を共に目指したいです。

設立に向けて、創設メンバーと共に丁寧に丁寧に進んでいきます。

とてもとても楽しみです。

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軽井沢風越学園設立準備財団 – 幼稚園・小学校・中学校、2020年4月の開校を目指しています

研究室もすっかりきれいになりました。

(手伝ってくれた方々ありがとうございました!)

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この3年間、ぼくと関わってくださったすべての方々にこの場を借りて、厚く御礼申し上げます。

本当にありがとうございました。

そして今後ともよろしくお願いいたします。

今はとてもスッキリした気持ちです。

そしてワクワクしています。

東京学芸大学教職大学院、素晴らしい場でした。幸せな3年間でした。

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では、ちょっくらいってきます!

平成30年3月29日(木)

岩瀬直樹


編集部より:このブログは一般社団法人「軽井沢風越学園」発起人、岩瀬直樹氏(東京学芸大学准教授)のブログ「いわせんの仕事部屋」2018年3月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は岩瀬氏のブログをご覧ください。

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岩瀬 直樹
一般財団法人「軽井沢風越学園設立準備財団」副理事長

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