都内でも増えるシャッター商店街…。立地と個性を活かした、新たな活用方法の模索を

こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

晴天に恵まれた土曜日は、北区内でも色々な場所で催事が行なわれました。私もいくつかお邪魔しまして、そのうちの1つが桐ヶ丘商店街のコチラのイベント。

ほど近くにお店を構える「三益酒店」の看板姉妹も出店し、日本酒などが振る舞われ大盛況でした。


(どうやったらこんなに、週末も地域貢献のために働く素晴らしい娘たちが育つのだろうか…?!)

しかしながらこちらの商店街も、催事のない普段はなかなか利用者や営業店が少なく、厳しい状況にあります。

赤羽駅から徒歩20分程度の場所にある桐ヶ丘商店街は、団地のど真ん中に立地し、かつては多くの住民に支えられて賑わう場所でした。

ドラマ「民衆の敵」で出てきた商店街のように、中央に広場のようなスペースがあり、憩いの場として機能することが目指されていたことがわかります。

本日はこちらのイベントのため、大勢の人で賑わっていましたが、やはり普段は行き交う人も少ない状況です。

昔懐かしい駄菓子屋・玩具屋さんも頑張っているものの、こちらも両隣のお店はシャッターが閉まっています…。

もちろん行政もいわゆる「商店街新興」のために補助金など様々な施策を打っていますが、なかなか高い成果を上げているとは言い難い状況にあります。

例の「プレミアム商品券」も、一時的には利用者や商店主に喜ばれるものの、まさに「焼け石に水」と言った状況でしょう。

なんとか商店街の転用・活用を進めていきたい一方で、シャッター商店街が生まれる背景には、実は家主の多くが「そのままで良い」と考えている実態があることも指摘されています。

「シャッター商店街」は本当に困っているのか 国交省の「空き家バンク」で空き家は減らない | 地方創生のリアル
http://toyokeizai.net/articles/-/139294

まずはこうした実態把握を正確にすることが立脚点になりそうです。

また今日のイベントの中では、利用されていない店舗の一角を利用して新たな事業を始めようとしている方にもお会いしました。

福岡市などでは、廃校を利用してスタートアップ企業を集積し、成功した事例が思い出されます。

住民数やビジネスモデルが変わった今、昔のようないわゆる「商店街」の姿をそのまま取り戻すことは、かなり困難と言わざるを得ません。

逆にこうした新たな動きを後押しするような(民間の邪魔をせず、空き家を活用するインセンティブが沸くような)施策が、行政には求められているのかもしれません。

もちろんそれぞれの地域によって空き家が発生している理由も異なるでしょうし、解決へのアプローチも変わってきます。

桐ヶ丘商店街・地域では現在も、障害者就労支援に取り組むカフェが活発に営業していたり、「子ども食堂」を発展させた高齢者を含む「多世代型食堂」とも言える取り組みを行なっています。

詳しくは、今日のイベントでボランティアスタッフを行なっていた駒崎美紀さんのレポートをば。

様々な声を聞きながら、私も改めて政治サイドにできる解決策・支援策を考えていきたいと思います。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は東京都議会議員、おときた駿氏(北区選出、かがやけ Tokyo)のブログ2018年3月31日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。