8月15日にあたって:歴史が物語る安全保障バランスの重要性

NHKニュースより:編集部

今年もまたこの日がやってきました。73年目となる終戦の日。今年も全国戦没者追悼式に出席し、改めて国のために命を捧げ、犠牲となられた戦没者の方々のご冥福をお祈りいたしました。

戦争の犠牲を再び出さないために、日本が戦争に巻き込まれることが無いような舵取りが求められるわけですが、あれから73年が経った今日、日本としての外交、安全保障のかじ取りは、かつてなく重要となってきています。

周辺の国際情勢を見ても、特に昨年秋の第19回全国共産党代表者会議以降の中国共産党の動きは、東シナ海、南シナ海、台湾海峡等における軍事的な動きを見ても非常に挑発的になってきており、警戒を高めねばならない状況になっています。

また北朝鮮情勢も、実態のところは表面的な米朝の動きとは全く別で、非核化、緊張緩和とは全く逆行している状況で、全く予断を許しません。アジア地域全体においても、アメリカの内向きな政治姿勢の影響もあって、各国が中国、日米との距離感を測りかねている状況にあります。

まさに地域全体の安全保障秩序を考えたとき、非常に懸念すべき危機的状況にあるといっても過言ではありません。そしてこうした安全保障のバランスが失われてしまえば、軍事衝突、紛争となる可能性が高いことは歴史が証明しています。

こうした中で、どのようにして、安定的な状況を創り出していくことができるか。我が国の外交・安全保障戦略が大きく問われています。我が国として、アメリカを長期的案視点でアジアにつなぎ止め、国際的なルール作りなどにきちんと関与し続けるようにするためにできる限りの努力をすること、そして日本としても積極的な役割を果たしていくこと、また当然のこととして、抑止力となるようなきちんとした備えをしておくことが、東アジア地域の安定のためには不可欠です。


編集部より:この記事は、自由民主党青年局長、衆議院議員の鈴木馨祐氏(神奈川7区)のブログ2018年8月15日の投稿を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「政治家  鈴木けいすけの国政日々雑感」をご覧ください。