今年も防衛行政・産業の体質を糺します

2019年01月01日 16:00

あけましておめでとうございます。

今年も宜しくお願いします。

Wikipediaより:編集部

昨年の年頭には今年は防衛産業、終わりの始まるになるのではないかと申し上げましたが、新防衛大綱及び、中期防は防衛産業により厳しい内容となっています。

当事者意識と能力のない企業は撤退を強いられるでしょう。ぼくは「血と涙」が必要だと申し上げましたが、決断がつかない企業はより多くの血と涙、すなわち首切り、事業の放棄、倒産が待っているでしょう。

これは一人産業界だけの問題ではなく、ユーザーとしての防衛省、自衛隊の当事者意識と能力に欠けることも大きな要因であり、反省が必要なのですが、その意識は低いでしょう。

今後防衛予算は大きく伸びる余地はなく、また少子高齢化で隊員の獲得も難しくなります。隊内でのいじめやパワハラ、セクハラを厳しく監視し、起きた場合は迅速かつ公平な処置が必要です。
ですが海自のときわのいじめが原因の自殺では、海幕は隠蔽を図っています。こういう隠蔽体質こそ問題であり、
こういう組織に子弟を入れようという親御さんは少ないでしょう。

ところが組織防衛に凝り固まった防衛省、自衛隊は相も変わらず、民主国家の軍隊としては当たり前の情報公開も行わず、また何かあればすべて隠蔽をして、それを暴こうとする人間を国賊扱いします。
ある意味一種のカルト宗教と同じメンタリティです。

昨今の韓国海軍のレーダーは照射という「外敵」には懸命に反撃しますが、反面いじめ自殺は隠蔽しようとしています。このような体質こそが自衛隊を弱体化させる、いわば国賊的な行為なのですが、組織防衛第一ですから隠蔽をやめようとしません。

こういう体質を是正していくのは外部の批判が必要不可欠です。
そのためには我々ジャーナリストや政治の責任は極めて大きいと思います。
情報がなければ、まともな議論も批判もできません。

昨年度末には防衛記者クラブがフリーランスの記者に対して会見の参加を認めました。
これは画期的なことですが、防衛省側は受け入れ体制ができていないと未だに参加を認めていません。
既に外国特派員の協会であるFPIJとは協定を結んで受け入れているのに不思議な話です。

もしかして「官邸の最高レベル」から何か言われたんですかぁ?

ともあれぼくはこれで駄目ならドイツの専門誌の記者として再度外務省のプレスパスを申請するつもりで、いずれにしても記者会見に復帰するつもりです。

ぼくの場合、ジャーナリストの商売で喰っているわけでないし、また海外のお仕事もあるので防衛省からいくら圧力を掛けられても平気なので、サボ島沖海戦の如く、先頭で探照灯を照射しながら「被害担当艦」役として仕事をしていきます。昨年では東京新聞の「税を追う」という好企画もありましが、後に続く人たちがでることを切に望む次第です。

■今日の市ヶ谷の噂■
某元防衛大臣は若い頃に国家試験において替え玉受験でインチキを行い、不正に「士族」に成り上がったとの噂。

独 European Security and Defence 誌に寄稿しました。(英語)

Japan in Depth に以下の記事を寄稿しました。

装輪155mmりゅう弾砲は必要か 上
装輪155mmりゅう弾砲は必要か 下


編集部より:この記事は、軍事ジャーナリスト、清谷信一氏のブログ 2019年1月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、清谷信一公式ブログ「清谷防衛経済研究所」をご覧ください。

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清谷 信一
軍事ジャーナリスト、作家

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