ゴーン氏、早期保釈?関係者に過度の期待をさせないことだ

2019年01月11日 17:00

これでゴーン氏に係る捜査は終結するのだろう、早期保釈の可能性が高そうだ、などと述べられている識者の方がおられるが、私が目にしている限りではどうもその見通しは当たらないようである。

Wikipediaより:編集部

日産の現経営陣による追及の手は当分止みそうにない。

日産は、ゴーン氏に対し日産所有不動産からの退去を求めると共に、起訴事実以外の特別背任容疑での告発まで準備しているとの報道があるから、日産の内部の調査も検察の捜査も当分終わりそうもない、と考えておいた方がいい。

証拠隠滅の虞がない、などと言っても、何が証拠なのかまだ分かっていないのだから、検察当局が簡単に保釈に同意するとは考えられず、裁判所もそうそう簡単に保釈を認められないだろうと思っているくらいでほどほどなのではないか。

弁護団としては、関係者に過剰な期待を持たせないように、保釈の可能性については相当慎重な物言いをするはずである。

少なくとも、私はそうする。

過剰な期待をさせてしまって、結果的に期待通りの結果にならなかった時の関係者の失望の大きさを考えると、滅多に楽観的な見通しは示さないのが普通の弁護士だろうと思っている。
一度信頼関係が崩れてしまうと、まず修復できない。

マイナスもプラスもよく説明し、本人納得の上で周到な対策を練るのが弁護人としての責務であろう。

今日、ゴーン氏について特別背任での追起訴と、金融商品取引法違反での日産とゴーン氏とケリー氏の追起訴がなされた。

この段階でゴーン氏の保釈が認められたら、奇跡に近い。
過剰な期待は持たれない方がいいだろう。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年1月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。

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