残念な19式装輪自走155mmりゅう弾砲

■本日の市ヶ谷の噂■
19式装輪自走155mmりゅう弾砲の車体中部は装填手2名用席で、シートベルトはあるものの、座席のクッションもなく、当然ながら装甲化もされていないとの噂。

装輪155mmりゅう弾砲・試作品(防衛装備庁サイトより:編集部)

19式装輪自走155mmりゅう弾砲のキャブは一部装甲化されており、また射撃圧に堪えられるようにもなっています。ですがカエサルや他国の競合他社の製品のように完全な装甲化はされていません。そして更に問題なのが乗員5名ですが、キャブ定員が3名のために、キャブに入れない2名は中央部の座席に座ることになります。屋根とシートベルトは付いていますが座席クッションはありません。当然装甲化もされていません。

他国の同様の自走榴弾砲では装甲化されたキャブ(あるいは非装甲)でもクルーは、キャブに収容されます。19式装輪自走155mmりゅう弾砲のレイアウトは極めて「異色でユニーク」です。他国で多く同様な装輪自走榴弾砲を見てきましたこのような特異なレイアウトは見たことがありません。

こんなデザインになったのは、輸送性確保のため軽量化しなければならなかったことと、
キャブを大きくすると全体再設計で時間と金がかかることも背景にはあるようです。できるだけオリジナルのソフトスキンのキャブを流用してコストを下げたのでしょう。

実用性は極めて問題ではないかと思います。

市ヶ谷の噂はもう一つおまけ。

■本日の市ヶ谷の噂■
陸自は新小銃の予算を来年度概算要求に挙げており、候補はHKの416、豊和工業の新規開発品、FNのSCARとされているが、豊和工業を有利にするため、空砲がガラパゴスな国産規格を採用することとなっている。このため外国製が採用されるにしても調達コスト高騰が予想されるとの噂。


編集部より:この記事は、軍事ジャーナリスト、清谷信一氏のブログ 2019年8月31日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、清谷信一公式ブログ「清谷防衛経済研究所」をご覧ください。