首里城:これからも大切にしていきたい。だからこそ

2019年11月07日 16:00

連休に入る直前の11月1日、私は早朝に目をさましました。
テレビのニュースを見たら、沖縄の首里城が激しく燃えている映像が流れていて結構びっくりしました。大きな首里城がこうこうと燃えさかっている映像を見て、最初に頭をよぎったのは「これ放火だったら嫌だなぁ」でしたが、まだはっきりした訳ではありませんが、どうやら施設内に設置された分電盤がショートしたことが原因のようです。

首里城が一番最初に建築されたのは今から600年前後の13世紀から14世紀と言われています。その後、1453年に王位継承を争う内乱で焼失、1660年には火災により焼失、また1709年にも火災により焼失、さらには1945年の第二次世界大戦の沖縄戦により焼失と4度の消失を繰り返していました。今回火災にあったのは2019年2月に全ての復元作業が終了したばかりの首里城でした。なんとなく世界遺産の首里城が焼失したと思われるかもしれませんが、先ほど列記したように何度も復元されていますので、世界文化遺産に指定されているのは首里城跡です。

今年の1月に、やはり沖縄にある今帰仁村そして今帰仁城跡に私は行ってきました。今帰仁城跡も首里城と同様に世界文化遺産に登録されていますが、今帰仁村も上物はなく、石などの城跡が遺産に登録されています。沖縄の世界遺産は「琉球王国のグスク及び関連遺産群」で、首里城跡、園比屋武御嶽石門、玉陵、識名園、今帰仁城跡、勝連城跡、座喜味城跡、中城城跡、斎場御嶽の全部で9ヶ所が登録対象です。

これまでなんども再建されてきたように、今回も「不屈の思いでやはり復元してほしい」と願いますし、国も衛藤晟一沖縄北方担当大臣も現地入りして、「国が責任を持つ」と言っていますので、沖縄県、那覇市などとぜひ力を合わせてほしいと思います。さらに、那覇市が開設したふるさと納税の「沖縄のシンボル『首里城』再建支援プロジェクト」では、目標額1億円に対して今朝現在3億8千万円を超える寄付が集まっていますので、ぜひ我々も一緒になっての再建を目指したいと思いますね。

沖縄のシンボル『首里城』再建支援プロジェクト

所変わって岐阜県にある、こちらも世界文化遺産世界遺産「白川郷・五箇山の合掌造り集落」にある茅葺の小屋で火事が発生しました。この施設自体は近隣にある駐車場に作られたもので文化財ではありませんが、火が燃え移っていたら、白川郷は茅葺き屋根で作られた建物ですから勢いよく全部燃えてしまったかと考えるとぞっとしますね。

今年4月にはパリのノートルダム寺院の火災を見て衝撃を受けましたけれども、日本にある歴史的建造物は多くが木造ですから、京都や奈良仏閣などをはじめとした建造物の多くは、台風には耐えられたとしても、火には耐えられないですよね。
※関連記事「ノートルダム大聖堂再建寄付:善意と人間の醜さ」2019.4.24

国の重要文化財などになると、防火や耐震などの改修工事には制限が加わるようで、各施設が工夫できるように文化財保護法などのルールの改正などを国はやってもらいたいと思います。それから何よりも、今回は双方の火災原因が分電盤などから出火したようですが、放火などを許さないように、各施設の警備などにもぜひ力を注いでほしいと思います。


編集部より:この記事は、前横浜市長、元衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2019年11月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

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中田 宏
元衆議院議員、前横浜市長

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