新型コロナと日本経済:中国依存の体質を考え直すいい機会かもね

2020年02月21日 16:00

新型コロナウイルスの拡大によって中国経済が急ブレーキ、その影響が徐々に広がっています。

iPhoneなどを製造販売しているアップルは17日、1~3月期に630億~670億ドル(約6兆9千億~7兆4千億円)としていた売上高予想について「達成できない見込みだ」と発表しました。世界中で販売されているiPhoneは中国で製造されているわけですが新型コロナウイルスの影響で工場が操業停止していました。現在ではiPhoneの生産委託工場すべてで操業を再開していますが、通常よりも生産量が少ない状況です。iPhoneなどのメイド・イン・チャイナの携帯電話は年間1132億ドルが中国から輸出されてます。

今後「iPhoneの機種変更をしようかな」と思っている人などは入手しづらくなることも予想されますが、時が経てば手に入ります。この考え方は、お客としての話ですが、ところがiPhoneなどに詰まっている様々な電子部品は、台湾や韓国そして日本が中国に輸出しているものです。

ですから、中国国内の製造にブレーキがかかったということは、日本の輸出にとって大打撃になります。

先日、日本経済が大変だという話をしましたけれども、こういった具体的な話がどんどん出てくると思います。
※関連記事:予想以上に悪かった、そして今期予想は? 【GDP速報値】

ちなみに中国は、日本の輸出入ともに貿易相手国として1位で、2位はアメリカです。日本の輸入で中国は23.2%、輸出は19.5%を占めます。だから輸入を考えればiPhoneだけでなく、我々の身の回りにある色々なものが影響受けていることを実感するかもしれません。もちろん、湖北省以外で作られているものも沢山ありますが、中国国内の流通が麻痺状態ですから、日本まで商品が届かない可能性も考えられます。

最近では薬局やコンビニからマスクの品切れ状態になっていますが、最初は中国人が買い占めたのも事実ありますが、そもそもマスクのほとんどが中国で作られて日本に輸入されているんです。ほかにも野菜なんてびっくりするくらい中国から輸入されています。

輸入野菜の占める中国シェアは、ネギやごぼう、里芋は100%、にんにくは94%、タマネギも88%となっています。スーパーなどでも売られていますけれども、レストランなどの外食産業での利用が多く、メニュー変更や値上げが考えられます。またコンビニなどで利用されている割り箸や爪楊枝など、これも100%中国製です。中国としても中国国内での使用がほとんどなく、ほぼ全てが日本で使用されているため、急いで生産して日本へとはならないでしょう。

こうしたことから考えると、やはり中国依存体質を考え直さなければいけないと思います。

いつまでこの新型コロナウイルスの感染拡大が続いていくのか、そして経済への影響がどれほど大きくなっていくのかに今後は左右されます。ただでさえ2019年10月~12月のGDPを日本は大きく下げてしまいました。これから先どうなるんでしょう?


編集部より:この記事は、前横浜市長、元衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2020年2月21日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

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中田 宏
元衆議院議員、前横浜市長

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