コロナ禍で戦う高校ラグビー魂!大人もワンチームで学ぼう

2021年01月08日 14:01

東京都議会議員の川松真一朗(墨田区選出・都議会自民最年少)です。

高校ラグビー日本一が決まる

令和2年度の高校ラグビーチャンピオンが1月9日に決まります。
戦後6校目の連覇を狙う桐蔭学園(神奈川)か、初優勝狙う京都成章高校(京都)か。
私はこの大会に強い思いを抱いてきました。そして、この大会に1つの日本の方向性があるのではないかと考えます。

今年度のスポーツ界は本当に苦労をしてきたのは誰もがご承知の通りです。甲子園は春の選抜大会が無くなり夏に交流試合となりました。そして通常ならば夏の甲子園予選となる県大会も形を変えたものになったのでした。夏がメインの高校スポーツは、ほとんどが同じような状況で、国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」も開催中止になるなど記憶に新しいところです。一方で冬の大会であるラグビーやサッカー、インターハイは中止となったもののウインターカップは開催となったバスケットボール、“春高”のバレーボールなどの高校生が夢を掴むために努力をしてきました。

その中でも私はラグビー界の末端にいる身として、今季の高校ラガーマンの苦労を間近で見てきた立場として、今回の花園を見つめて明日の日本を考えたいと思ったのです。

過去最多の参加だった大会

今回の全国高等学校ラグビーフットボール大会
100回目の記念大会であり、県決勝で敗れても各2位同士で争って地区代表を決めるチャレンジ枠も設定され史上最多63校、全62試合の大会となりました。

コロナ禍のため、無観客で開催される記念大会は、多くの制約が設けられました。会場に入れるのは1校につき選手30人と監督やスタッフら10人の計40人。ロッカーでシャワーは使えず、試合終了後35分以内に会場を出ること。

開会式は行われず、閉会式も可能な限り簡素化。入場時に検温し、37・5度以上の発熱があった場合は試合に出場できない。新型コロナウイルスの陽性が判明した場合は保健所などと連携を図り、当該校の出場可否を判断するなどの、コロナ対応の細かいレギュレーションが定められていたのです。

つまり北海道から沖縄まで全国から少なくとも63×40名だけでなく大会関係者が一挙して大阪に集まる大会となる事で、感染拡大に敏感となっている大阪の行政や医療機関に負担をかけない保証はないわけです。現在も全国で成人式を開催するか否かでニュースになっていますが、どちらにも正義があります。最終的に決定者がどこまで腹を括れるかですが、高校ラグビーに関しては主催者が開催を決定しました。けれども、上記のようなレギュレーションを設定するだけでなく、全国の高校ラグビー役員の方々にも会場入場へのIDを付与出来ないとしとして、大会に携わる運営面でも最小限にという徹底して形でした。事前の代表者会議なども形を変えて各校監督さん達も試行錯誤の大会だったのです。

コロナとの戦い

そもそも論を言うと、ここまでの過程を見落とすわけにはいきません。出場校は都道府県大会を経て大阪・花園にやってきたわけですが、この時からコロナとの戦いの連続でした。ラグビーという競技は、今感染症対対策で言われている濃厚接触ですし、マスクをしてやるわけにもいきません。競技を通して、感染が拡大することはあってはなりません。という事は選手1人1人の日々の行動の積み重ねが必要となるのです。

これは高校生に限った事ではありませんが、一定期間コロナによってラグビーを出来ない、仲間たちと語り合えない時期を過ごしてきました。もし、大会が開催されるのなら、それに対して必要な事はやっていこう。その思いで、感染予防を徹底し迎えた県大会予選であり、花園本大会です。

出場高校は12月25日あたりから花園エリアの宿舎に入りました。こちらの宿舎側もチームに迷惑をかけるわけにもいかず、感染対策をばっちりで選手達を迎えました。各宿舎、各チームによって多少の差はあれど、選手達の行動には気をつかっていました。やはり不用意に出歩き、コロナウイルスをチームに持ち込んだらいけないという高い意識の下、大会は進んでいったのです。決勝両校はそう考えると約2週間、不慣れな宿舎籠り生活で、肉体的な疲労に加えて精神的なストレスも溜まっている選手もいると思います。

不安なニュースも続いて

実は、年末に開催されていたバスケのウインターカップでは、入場時の検温によって発熱が認められ棄権となったり、過去に対戦したチーム関係者にPCR陽性が出たので棄権という事例が報告されていて、高校ラガー達はそういうニュースに触れて「自分達はどうなってしまうのだろう」と不安な思いもあったと思います。

ところが、準決勝終えて62試合。ここまで、心配された事はなく、順調に大会を進めてきました。いよいよ、明日、決勝を迎えます。ここまでの練習の成果を発揮して、素晴らしいゲームになる事を楽しみにしています。

高校生に出来る事を20代30代も

最後に今、多くの皆様にお伝えしたい私の思いです。
(過去にYouTubeでも発信したのですが、そんなにアクセスもなく)

高校生達は、もちろん自分の為でもありますが、仲間に迷惑をかけてはいけない、社会に迷惑をかけてはいけないという思いで努力を重ねてきました。今の状況では、ただ陽性者にならないようにするというだけでなく、濃厚接触者にならない事も重要です。例えば、京都成章高校はラグビー部だけでなく、かなり早い段階から学校全体で教職員がラグビー部の側面支援をという事で、行動1つ1つに気を遣っていたと聞きました。自分の感染予防、感染拡大防止対策に繋がっていくのです。

私が花園大会が明日の日本の光となるのは、勿論、1人1人置かれた環境は異なります。経済を回さなければ大変な事になってしまうのです。飲食店へ厳しい措置を取るのではなく、利用者へのマナーも徹底してご理解頂いていく必要があるのではないでしょうか。社会人だと移動は必須で宿舎籠りになれないにしても、どうしても必要な食事などでは「やるべき事をやって頂く」。大切な人や機会、経済を失わない為に。

日本丸ONE TEAM

花園大会開催という大きな目的に向かって1つになった高校ラガー。自粛を効果的に実行して行けば活動をストップさせないでも前に進めるものだと考えています。

無観客になるなど規模は縮小になったとは言え、少なくとも大人数が動く経済的な効果も多少はあったでしょう。これを日本全体で見つめた時に現状は菅総理、小池知事をツートップしたONE TEAMにならないとゴールは見えてこないし、ガチャガチャなまま進んでいく事になります。メディアも政治も分断している場合ではありません。この1年間、政府や専門家から出てくる予防策は「マスク、手洗い、3密避ける」です。これを全員が実践できる。私権制限など無くても、やり切れる日本人の高潔さと道徳心を信じています。

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川松 真一朗
東京都議会議員(自由民主党、墨田区選出)

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