Twitter社、タイムラインへの広告配信システムの存在を拒否 - 小川浩( @ogawakazuhiro )

2010年05月25日 09:45

このところTwitterのタイムライン内に広告を出稿するアドネットワークに関する発表が相次いだ気がしますが、僕は二つの意味で憂慮していました。
一つ目は何ヶ月か前にUCCさんが炎上を起こしたような問題が再発生するのではないかということ=つまりユーザーがタイムラインを汚されたと感じてしまうこと、二つ目はBlogの世界では限りなくグレーとされたPPP(Pay Per Post)がまた息を吹き返して、やはりタイムラインを汚染してしまうこと、です。
まあ、ユーザー側がいやならその広告を発したユーザーをアンフォローすればいいことでもあるので、自浄作用が働くから、結果的にそういう試みは失敗するだろう、とだけ僕は思っていましたが、Twitter社の決意はそんな甘いものではありませんでした。

彼らは迅速に動き、タイムラインを、ひいてはソーシャルストリーム全体を汚染しかねない試みは断固として拒否する姿勢を見せたのです。


彼らが禁止したのは、タイムライン内での広告Tweetの挿入です。
具体的には、Twitter APIの利用について、そういうタイムラインに広告を差し込むような使い方について禁止する旨を、利用規約に盛り込みました。 (http://bit.ly/9fD1Lb

つまり、企業がTwitterを使って、広告や広報的な目的のつぶやきをすること自体を禁止したわけではない。むやみやたらと広告を配信するようなシステムの存在はあってはならない、ということです。
だから例えば芸能人が自分のライブのPRをしたり、企業が新製品の情報を公開するようなことは許されています。Twitterアカウント自体として企業が使うことはいいのです。単に、善意の第三者として存在する一般ユーザーのつぶやきのなかに広告を差し込むアドネットワークはダメだ、と言っています。

なぜなら僕の友人がこのアドネットワークを使って広告Tweetをしたとして、それは見たくないけれど、だからといって、すぐにそのトモダチをリムーブできないからです。避けようのない広告を出させては、拒否しようがないからです。

Twitterを使って広告事業を行うこと自体は問題はない、と思います。
しかし、Twitter APIを使う以上、彼らの意向には添わねばなりません。

Apple、Google、facebook、Twitter。インターネット上のプラットフォームを使う以上、これまで以上にルールとマナーを準拠することを考えねばなりません。ソーシャルメディアマーケティングを標榜する企業は、常にタイムライン、およびソーシャルストリームの健全な”水質保全”を考えていく必要があると言えるでしょう。

僕たちも、他山の石として、これからも謙虚に新しいサービスを開発していきます。

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