NUI(ナチュラルユーザーインターフェイス)が世界を変える- 小川浩(@ogawakazuhiro )

2010年08月06日 17:34

林信行さんとの共著「アップルVS.グーグル」、韓国での発売がどうやら決まりそうです。
書籍の電子化が話題を集めていますが、こういう海外での発刊の速度やタイミングの高速化をみると、媒体が紙であれPDFであれ、それ自体は関係がない。
発信された情報の伝搬の速度や形式のバリエーションの多様化のほうが意味を為すのではないかと考えます。

さて、今日はNUIの話をします。
ナチュラルユーザーインターフェイスの略で、GUIを時代遅れにする、コンピューティングの革命の話です。


NUIは僕の造語ではありません。何かの文献か記事を読んだときに頭留めたもので、学術的には恐らく頻繁に使われているものだと思います。

NUIは、人間の五感を用いて行うコンピューティングです。GUIはアイコンとマウスとキーボードによるコンピューティングでしたが、NUIは例えば視線、脳波の動き、音声、指による直接操作、ジェスチャーなど、人間の自然な行為によるコンピューティングです。分かりやすいのはiPadやiPhoneのフリックやピンチです。僕がiPadを重要視しているのはiPadが世界初の本格的な指をデバイスとしたNUI対応のコンピュータだからです。

Web2.0は、Webの緊密なネットワーク化と、ユーザーの大量参加によって促された進化でした。
大量のユーザーがいればサービスも、より大衆化しなければならず、どんどん簡単になります。それがblogでありSNS、つまりソーシャルメディアの台頭を強く押し上げました。

僕はWeb2.0Bookにて、次の進化はリアルとバーチャルの融合にあると説きました。
そのインターフェイスが形になった姿こそiPhoneであり、iPadなんです。

Twitterがバーチャル側からのカンタン革命であったとすれば、iPhoneはリアル側のカンタン革命です。
そして、iPhoneからiPadの分化の中ではっきりとした姿を見せ始めたのが、NUIの進化の始まりなんです。
NUIは、世界各国のIT企業や家電メーカーらが実現を夢見て開発に投資してきましたがiPhone/iPadの成功によって、まずが指をデバイスとする姿がリードすることになりました。次の本格的普及は音声操作でしょう。iPhoneがここでも世界のNUI普及のリーダーになるはずです。

NUIは、Webとリアル社会を繋ぐ、重要技術です。
Googleがクラウド化を進め、AppleがNUI化を進める。
それによって、世界のインターネット技術が社会全体のインフラになる。
2010年は、そんな未来が透けてみえた瞬間であったと、僕たちは後から思い起こすことになるでしょう。

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