電波オークションを参考に何が出来るか考えては!

2010年12月29日 14:51

識者、論者のエントリーを拝読させて戴いてるがどうやら電波オークションが日本でも実現しそうである。朗報と言うか、実現すれば日本の将来に取って大変な慶事に違いない。数兆円が国庫に入ると言うのは税収不足に悩む政府に取っては有難い話であろうが、本質はこう言う一過性の事象では無く電波帯域の様な国の根幹に拘わる問題は官僚にがっちり握られており、我々国民は黙って観てるしか無いと思い込んで居た従来意識を根底から変えた事である。同様の問題は他でも随分あるに違いない。此の潮流を加速し、拡大する事が日本の再生に直結すると思う。今一つの効果は今回の電波帯域有効利用の議論をきっかけに、国内資産を見直し有効活用すべしとの意識の喚起が期待出来る事である。

日本の資産と言えば先ずは我々日本人である。だから、性別、年齢等で能力も働く意欲もあるのに働く場が無いと言うのは好ましい事では無い。此の問題を解決するだけでも日本のGDPは随分上昇する筈だ。

能力もあり、働きたい女性が働けない最大理由は待機児童の問題に象徴される子供を安心して託せる場所、施設が無い事だろう。此の問題は政府が真面目に取り組めば必ず解決出来る筈である。財源問題とか言っても女性が働く事で確実にアウトプットが保障されトレードオフと言うか収支はプラスの筈である。農家の所得保障の様なばら撒きに税を使うのでは無くこう言う課題の克服に使うべきだ。

若者の就職難に就いては既に多くの議論が成され問題の在処も明らかだ。終身雇用、年功序列が労働市場から流動性を奪い取り、無能な中高年が高給を貪り居座り続ける結果、若者が割を食ってる訳だ。無論、即戦力に成らない若者と言う原因もあり此れは若者の意識改革や教育システムの見直しが必要だが、先ずは解雇規制を撤廃し労働市場の流動化を促進すべきと思う。

能力があり働く意欲もあるのに老人と言う事で働く場が無いのは社会的損失である。労働市場に於けるシルバー市場を至急充実すべきだ。鼠講そのものの現行年金システムは実質破たんしており主管官庁も抜本問題解決は諦め隠蔽に徹する様だがシルバー市場が完備され老人も働く事出来れば年金暮らしよりも生活が充実すると思う。働く事で、社会に求められ、貢献してる事を実感として体験出来るからである。

そして、肝心な事は、全ての日本人の労働生産性を上げねば成らないと言う事実である。此れは要は一人一人が”もっと役に立つ”人間に成ると言う事である。その意味、小学校から大学迄の教育システム抜本見直し必要と思う。企業に於いても採用した社員を使い捨てにするのでは無く、社員教育を徹底する事で生産性を上げ結果としての果実を得るような仕組みにすべきだろう。

次に観光も充分なアピールが出来て居らず、結果今年目標とした1千万人来日未達との残念な話だが、やり様によっては大いに飛躍出来ると思う。
日本は自然に恵まれ安全で食事も美味しく名所、旧跡にも事欠かない。今後予想されるLCCの普及も無論追い風である。

尖閣の事件以降日本が中国の隣国である事にマイナスイメージ持つ人間が増えた事は実に残念である。誤解を恐れず言えば日本が中国に隣接する事は僥倖以外の何物でも無く、人材に次ぐ最大資産かも知れない。

13億の民の10%が旅行可能に成ったとして1.3億人である。その30%が隣国で手軽な日本に来たとして何と4千万人の訪日である。商社マン時代5年間対中ビジネスに携わった経験で言うと中国人は「食」への拘りが人一倍である。平たく言えば中華料理を食べたがると言う事。その意味横浜、神戸の中華街は日本の「宝」足り得る。中国人観光局集客に最大活用すべきだろう。

観光産業が今の日本に重要なのは、労働集約型産業で多くの雇用の創出が可能でしかも女性や老人にも働く場所を提供出来るからである。

今回は「人」、「観光」で一旦終了するが、他にも仕組み的にどうしようも無いと思い込んで居る「水資源の有効活用」、「農地の有効活用」それから「地域活性化」とか眠ってしまっている日本の資産の有効利用は幾らでもあると思う。

「電波オークション」と言う快挙に拠って我々国民が目を覚まし今一度日本の資産とは何で?どの様に活用すべきか?真面目に検討する事は極めて意義深いと思う。

(山口巖 ファーイーストコンサルティングファーム代表取締役)

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